日本全国のご当地インスタントラーメンを食し、旅気分を満喫しようというこの企画。今回は日本海に飛騨山脈と、大自然の宝庫である富山県が主役。独自のラーメン文化に期待して、早速紹介していこう。
北海道の名店の味を受け継いだ驚愕の塩ラーメン
札幌の超有名店「すみれ」の味を継承し、今では富山のラーメン文化を牽引する存在とまでなっている「麺屋つくし」が監修。まずは塩ラーメンからいただいてみよう。
乾麺は茶色がかったややちぢれという珍しいタイプで、茹で時間は7分とかなり長い。麺を茹でた鍋に直接スープを入れると完成。塩ラーメンにしては油分が多く、こってりとして旨そうだ。
スープからズズズっといただくと、「これ美味いっちゃ!」。バターをトッピングしたような濃厚にしてマイルドな味わいに、うっかり富山弁が飛び出るくらい仰天。それでいて後味がスッと消えていくのが塩ラーメンらしく、どんどんスープを飲みたくなる。
お次は麺をズババっといただくと、若干太くてややちぢれた麺にスープがほどよく絡み、味のバランスもいい感じ。7分茹でた麺はもちもちした弾力が楽しめ、これは全体的にハイクオリティな一杯。あっという間に完食してしまうおいしさだった。
総評
ご当地感★★★☆☆
汁の個性★★★★★
麺の個性★★★★☆
お土産度★★★★☆
合計16ポイント
スープは、塩ラーメンにしては珍しいくらい濃厚で旨味たっぷりだったことで星五つ。ただ、札幌の名店の暖簾分けであることと、その真骨頂である味噌味ではなかったことで、ご当地感が少し低いポイントとなり、爆発的な高得点とはならなかった。個人的には過去最高クラスの美味さです。
全国のラーメン通を唸らせる秀逸味噌ラーメン
お次は、先ほどいただいた麺屋つくし監修ラーメンの味噌。札幌のすみれといえば全国に名を響かせる味噌ラーメンの名店だし、もちろん、麺屋つくしの看板メニューもこれ。
ということで、期待を膨らませつつ、先ほどのラーメンと同じ工程で作っていく。スープが入っている袋は塩よりもずっしり重く、これまた濃厚な味わいに期待がかかる。
まずスープからゴクゴクっといただくと、「おうおうおう!」。濃厚味噌が一気に押し寄せ、奥深い旨味がどこまでも広がっていく。「美味い!」「でもちょいと濃い!」。
お次は麺をズバババといただくと、塩と同様のもちもち麺がいい感じに味を和らげ、バランスも完璧。芳醇な味噌の味わいと旨味たっぷりの油分が凝縮した、こちらもいわずもがなのハイクオリティラーメン。すみれの味わいに劣らない、極上味噌ラーメンに仕上がっていた。
総評
ご当地感★★★★☆
汁の個性★★★★☆
麺の個性★★★★☆
お土産度★★★★☆
合計16ポイント
先ほどの塩味と比べ、麺屋つくしの代名詞である味噌味なのでご当地感は1ポイントアップ。ただ、こってり味噌は全国的にも人気で仰天するほどの珍しさはないことから、汁の個性が1ポイントダウンし、この結果。こちらも、インスタントラーメンとして最高クラスの味わいであることは覚えておいてもらいたい。