機能にも味にも見せるこだわり
Astreasのチョコレートは、機能にも味にもこだわっている。
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カフェインのほか、認知機能を保護する葉酸やビタミンB群、記憶力や集中力を高めるコリンのほか、骨を強化するビタミンD3やビタミンK2なども含む。
元NASAの宇宙飛行士であり、医師でもあるAstreasのCOO、Scott Parazynski氏は同社のチョコレートを食べた感想として「ダブルエスプレッソを飲んだ後のように頭が冴えわたるものの、神経過敏には至らない。心拍数は40台前半をキープしていて、カフェインを大量に含んだエナジードリンクとは一線を画すものだ」と述べている。
さらに、味についても妥協は一切ない。NASAに納入した製品は、チョコレート職人であるMichael Recchiuti氏によるものだからだ。同氏は幼い頃からお菓子作りに親しみ、1997年に自身の店「Recchiuti Confections」を持つまでになる。2006年には国際料理専門家協会の年次会議で高い評価を得ている。
ちなみにRecchiuti Confectionsは現在も営業中。TripAdvisorの評価は5段階中4.5で、Instagramのフォロワーは1万人近くと人気の高さがうかがえる。
元NASAの宇宙飛行士であるGreg氏は、Astreasのチョコレートについて「贅沢な味わいでクリーミーかつサクサクした食感も楽しめる」と評している。
なお、このチョコレートは一般向けにも予約販売を行っている。価格は40ドルだが、NASAに認められたチョコレートを試せるということで、魅力を感じる人もいるかもしれない。ただし、配送先は米国とカナダのみだ。
今回のISSへの納入に伴い、Shahreen氏は「今後は寄せられたフィードバックをもとに改善を続ける」という意向を示している。
宇宙食市場が2023年から2029年にかけて年平均11%以上で成長し、約12億ドルにまで到達すると見込まれている中、Astreasが今後どこまで成長するのか、目が離せない。
(文・里しんご)