デジタル全盛時代でもアナログな方法も用意しておくのが防災マインド

今の時代、スマホ一つあれば、電話も写真もメールもインターネットも、さらには支払いまでなんでもできる。うっかり財布を忘れて外出しても、スマホさえ忘れていなければ、多分1日くらいならなんとかなる。

ただし、それは平時の話だ。もし、外出中に阪神淡路大震災や東日本大震災級の大地震に見舞われたら、頼みの綱のスマホが使えなくなってしまう可能性はある。通信網は無事でも、災害時に落としたり、転倒したりして壊れてしまうかもしれない。さまざまな情報からお金まで、スマホに頼りっぱなしだったら、もうお手上げだ。

なので、もしもの時に備えておくのであれば、アナログなツールも用意しておこう。具体的には、非常時用の情報カードとお金だ。非常時用情報カードとは、万が一の時に必要な情報を記録してあるカードのこと。

最低限書いておく内容は、「自分の名前(ふりがなも書いておくこと)」、「自分の住所」「自分の電話番号」「自分に何かあった時連絡してほしい連絡先(家族、会社など)」だ。これ以上の個人情報を書くと、万が一、落とした時などに不安なので必要最低限にしておこう。

筆者は、この情報を「緊急連絡先カード」として名刺サイズにプリントアウトし、ラミネートしたものを名刺入れに入れている。

いざとなった時でも慌てない! 災害にガジェットの備えあれば憂いなし
(画像=緊急連絡カード、『BCN+R』より引用)

緊急連絡先として妻の電話番号と弟の電話番号を書いているのだが、これは前述の非常用伝言ダイヤルを使う時にも役に立つ。今や電話番号は全てスマホが覚えているので、自分の電話番号以外は記憶していない。もしスマホが使えなくなった時にこのカードがあれば自分も安心なのだ。スマホを忘れて外出してしまったとか、外出先でスマホを落としてしまった、という時にも使える。

もう一つのお金は、必要性を説明するまでもないだろう。いざという時には、やはりお金が役に立つ。

お金のポイントは、「小銭」が必要ということ。公衆電話を利用するには小銭がいるのだが、キャッシュレスな時代なので小銭を意外と持ち合わせていないことが多い。なので、普段は使わなくても万が一のための小銭をポケットやカバンに忍ばせておくといいだろう。

ある程度の金額があれば、お財布を忘れた時にも役立つ。なお、筆者はコインホルダーを愛用している。

いざとなった時でも慌てない! 災害にガジェットの備えあれば憂いなし
(画像=コインホルダー、『BCN+R』より引用)

このホルダー、ジャラジャラさせないで500円、50円、5円を各4枚、100円、10円、1円を各5枚、合計2775円をスマートに携帯できる。支払う時はスマートにコインを出せる。

欠点は、お釣りをもらった時に収納するのが面倒なことと、容量を超えたお釣りをもらうと、収納できないこと。なので、普段使いよりも非常用のコインとして持ち歩くのがいいかもしれない。

デジタルとアナログのツールのバランスを

遭遇しないのが一番だが、万が一の防災対策として、デジタルツールとアナログツールをバランスよく取り入れておくことをおすすめする。(3Dデザイナーズスクール https://3dschool.jp/ 学長・西脇 功)


■Profile
西脇 功
3Dデザイナーズスクール学長。製薬会社勤務を経て、1987年にApple社のMacintoshに出会いコンピュータ業界へと転進。IT系企業数社でコンテンツマーケティング、広報・宣伝のプロとして活動。製品導入事例の執筆、オウンドメディアのWebサイト立ち上げからコンテンツ作成までを一人で担当。2020年独立し、合同会社天使の時間を設立。3DCGソフト活用のためのオンラインスクール運営や、Webメディアへの記事執筆を行っている。

提供元・BCN+R

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