サウンドバーとは、テレビの前に設置する棒状のアンプ内蔵スピーカーのことです。サウンドバーがあれば、テレビの音をグレードアップできます。

サウンドバーのおすすめ製品紹介! 選び方まで徹底解説
(画像=『BCN+R』より 引用)

 この記事では、サウンドバーを新たに購入しようとしている人向けに、サウンドバーの選び方について徹底解説。おすすめのサウンドバー4選も紹介するので、商品選びの参考にしてください。

サウンドバーとは

サウンドバーのおすすめ製品紹介! 選び方まで徹底解説
(画像=『BCN+R』より 引用)

 サウンドバーの選び方を紹介する前に、サウンドバーとは何かについて解説します。また、サウンドバーに似たようなものに、ホームシアターシステムがあります。こちらとはどのように違うのかも見ていきましょう。

 まず、サウンドバーは、テレビの前に設置する棒状のアンプ内蔵スピーカーです。スペースを取らずに手軽に設置でき、簡単に接続できます。迫力あるサウンドを再生できるのが特徴で、テレビの音をグレードアップしてくれるスグレモノです。

 テレビを見ていて、「テレビの音質や迫力が物足りないな」と思っている人もいるかもしれません。サウンドバーは、テレビのスピーカーの音だけでは満足できないという人におすすめのアイテムです。

 また、ワイヤレス接続に対応したモデルであれば、スマートフォンやタブレットなどとも接続して、迫力のあるサウンドを楽しめます。

 サウンドバーの価格帯は、1万円以下のものから10万円以上のものまでさまざまです。ただし、価格と性能は比例する傾向があります。安いモデルを買うと音質がよくない可能性もあるため、注意しましょう。

 初めて購入する場合は、2万~4万円のモデルがおすすめです。音質・性能にもこだわりたい場合は、5万~10万円以上のモデルを検討しましょう。

ホームシアターシステムとの違い

 サウンドバーと似たものに、ホームシアターシステムがあります。サウンドバーが1本のスピーカー(もしくはサブウーファーと組み合わせて)で音質を向上させるのに対し、ホームシアターシステムは、複数個のスピーカーを設置することで立体的な音響を作り出すものです。

 省スペースかつ低コストで音質を向上させたい人には、サウンドバーをおすすめします。臨場感のある音を追求したい人には、ホームシアターシステムがぴったりです。

 ちなみに、下記の記事ではサウンドバーとスピーカーの違いについて解説しています。気になる人はぜひチェックしてみてください。

サウンドバーの選び方

 ここからは、実際にサウンドバーを選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。主なポイントは、以下の5つです。

■種類
■接続方法
■サイズ
■音質・臨場感
■その他機能

種類

サウンドバーのおすすめ製品紹介! 選び方まで徹底解説
(画像=『BCN+R』より 引用)

 サウンドバーを選ぶ際に、最初に決めなければならないのが、サウンドバーの種類です。サウンドバーには、ワンボディ型と2ユニット型の2種類があります。

 ワンボディ型は、サウンドバー単体で構成されているタイプです。一方の2ユニット型は、サブウーファー(低音専用スピーカー)と一緒に使用します。

 ワンボディ型は、コンパクトでスペースを取りにくいのが特徴です。また、価格が比較的安いため、導入しやすいのも魅力でしょう。ただし2ユニット型と比較した場合に重低音が劣るため、迫力を求める人には不向きかもしれません。

 一方の2ユニット型は、「サブウーファー」があるため、重低音において臨場感のある音を出せます。映画やスポーツ観戦、ゲームなどを大迫力の音質で楽しみたい場合におすすめです。

 なお、サブウーファーがある分、設置スペースを確保する必要があることには注意しましょう。

接続方法

サウンドバーのおすすめ製品紹介! 選び方まで徹底解説
(画像=『BCN+R』より 引用)

 続いて、サウンドバーの接続方式も確認しておきましょう。接続方法には、HDMIケーブルを使った有線接続とBluetoothによる無線接続の2種類があります。

 有線接続は、HDMIケーブルを使う方法です。HDMIケーブルをつなぐことで、音声と画像を送信できます。比較的安価な商品が多い有線タイプは、サウンドバーを気軽に取り入れたい人におすすめです。遅延や音飛びがなく、音が安定する点もメリットといえます。一方でケーブルが気になる人にとっては不向きかもしれません。

 HDMIケーブルでつなぐ方法のなかにも、HDMI(ARC、eARC非対応)、ARC対応HDMI、eARC対応HDMIと3つの規格があります。選ぶ方法によって音質や接続の手軽さが違うため、注意が必要です。

 特に、ARC/eARC非対応のHDMIを使用した場合、サウンドバーから音を出すにはHDMIケーブルのほかに光デジタルケーブルをつなぐ必要があります。テレビのHDMI端子が光デジタル出力に対応しているかどうかも、しっかりチェックしましょう。

 なお、ARC/eARC対応HDMIで接続するためは、テレビとサウンドバーの両方がARC/eARCに対応している必要があります。購入前に、テレビ側の機能もチェックしておきましょう。ARC/eARC対応HDMIであれば、映像データと音声データを1本のケーブルで転送可能です。eARC対応であれば、ARCよりもさらに高音質な音声を伝送できます。

 無線接続とは、Bluetoothを使ってテレビとサウンドバーをつなぐ方法です。テレビ以外にも、スマートフォンやタブレットなどともつないで使えます。テレビと接続するケーブルが少ないため、部屋をスッキリ見せられるでしょう。一方で、部屋にある他の機器や電波の影響を受けやすく、遅延や音飛びが発生する可能性があることがデメリットです。

サイズ

サウンドバーのおすすめ製品紹介! 選び方まで徹底解説
(画像=『BCN+R』より 引用)

 サウンドバーを購入する際は、サウンドバーのサイズ(テレビの大きさとのバランス)にも注意しましょう。サウンドバーは、基本的にテレビ台の上に設置し、テレビの前面で使用します。

 まずは、テレビ台の上に設置できる大きさなのかを確認してください。そのときサウンドバーの長さの目安としては、テレビ幅と同じくらいか少し短めのものがいいでしょう。その程度のサイズであれば、設置したときにバランスよく見えます。サブウーファーも使用するのであれば、サブウーファーのサイズも合わせてチェックしておきましょう。

 また、サウンドバーの高さもチェックしたいポイントです。テレビのスタンド部分が低い場合、サウンドバーがテレビ画面と重なってしまうことが考えられます。

 とはいえ、テレビのサイズもサウンドバーのサイズもメーカーや商品によってさまざまです。どの程度の幅までのスピーカーなら入るのか、高さは何cmまでであれば画面を隠さずに置けるのか、隠れてはいないもののテレビのリモコン受光部が隠れていないか、なども自分で測って確認しておきましょう。

音質・臨場感

サウンドバーのおすすめ製品紹介! 選び方まで徹底解説
(画像=『BCN+R』より 引用)

 音質や臨場感を追求したい場合は、チャンネル数やDolby Atmos(ドルビーアトモス)対応などの立体音響機能についてもチェックしましょう。

 チャンネル数とは、構成されているスピーカーの数のことです。チャンネル数が増えるほど、音に包まれるサラウンド効果が得られます。臨場感あふれる音質を楽しみたいのであれば、チャンネル数が多いサウンドバーを選ぶといいでしょう。

 「映画を見る機会が多く、臨場感のある音を楽しみたい」という人には、立体音響技術搭載モデルが選択候補です。立体音響技術にはDolby Atmos(ドルビーアトモス)やDTS:Xなどがあります。映画館などで採用されている技術で、3次元サウンド(前後左右上下から音が聞こえる)を楽しむことが可能です。

その他機能

サウンドバーのおすすめ製品紹介! 選び方まで徹底解説
(画像=『BCN+R』より 引用)

 上記で解説した以外にも、さまざまな機能を持ったサウンドバーが存在します。ここでは、押さえておきたいサウンドバーの機能について解説しましょう。

■ディスプレイの有無
■4Kパススルー機能の有無
■ハイレゾ音源対応
■AAC対応

 サウンドバーには、ディスプレイを搭載したモデルもあります。ディスプレイがあれば画面上に動作状況が示されるため、離れたところからでもひと目で状況を確認できて便利です。

 4Kパススルー機能を搭載しているサウンドバーであれば、高音質を楽しめるでしょう。一般的に、音声データはテレビからサウンドバーへ送られる際に圧縮され、音質が劣化してしまいます。4Kパススルー機能を搭載しているサウンドバーでは、直接音だけを取り込めるため、よりよい音を再生可能です。

 さらに、より音質にこだわりたい人は、ハイレゾ音源に対応しているかもチェックしておきましょう。CD音源より音の情報量が多いハイレゾ音源は、ライブ映像のような音を楽しめます。

 テレビ番組も楽しみたい場合は、音声フォーマットが「AAC」に対応しているか確認しておきましょう。音声フォーマットとは、音声データの形式のこと。AACとは地デジやBS放送などで使われている音声フォーマットです。非対応だと映像によってテレビの設定を変更しなければならない可能性が出てきます。

 日本メーカーの製品であれば、多くがAAC対応です。海外製のモデルを検討しているようであれば、AACに対応しているかは事前に確認しておきましょう。