世界的な潮流となった炭素排出量の報告義務化
Talreja氏がLinkedInに「15年前はサステナビリティ報告について話すと呆れられたものですが、今では義務となっています」と投稿したとおり、世界各国で企業のGHG排出量報告が義務化されつつある。
米国証券取引委員会は2024年3月に上場企業および新規公開企業に対して気候関連情報開示を強化する規則を採択した。シンガポール証券取引所も、上場企業および大規模非上場企業に対して、将来的に炭素排出量の報告を義務付けている。
こうした状況は、脱炭素ソリューションを提供するAccaciaにとって追い風となっている。
「AIを搭載した当社SaaSモデルは、不動産業者による排出量の監視・測定・報告を支援すると同時に、脱炭素のロードマップを策定するのにも役立ちます」という同氏の言葉どおり、Accaciaは不動産業界においてすでに独自のビジネスを築いている。世界的に脱炭素の潮流が加速するなか、同社の今後の活躍に今後も注目したい。
(文・松本直樹)