酸素補給器が必携に
5月19日(日)の未明に救急車で病院に搬送され、2週間、入院しました。退院できたものの、自宅ではしばらく酸素補給装置付きの不便な生活です。私の場合、コロナウィルスが急性肺炎を起こし、その肺機能が元通りになるには、2か月ほどかかるという宣告です。
(前回:コロナ闘病記:重症化、急性肺炎、救急搬送、緊急入院、2週間)
感染症法5類に移行して、公式の発表も報道もあまり見かけなくなりました。私もすっかり安心していたところ、不意を突かれた感染、発症となりました。治療中に体に起きた異変、今後の生活に影響がでる後遺症について書きました。若い世代は発症率も低く、回復も早い。高齢者はその逆です。
救急車で隣接市の立川相互病院に搬入され、医師から「治療中に不測の事態が起きるかもしれない。あなたは延命治療を希望しますか、どうしますか」と、真っ先に聞かれました。以前から「延命治療は受けない」と紙に書き、家族にも伝えてあるので、即座に「希望しません」と答えました。意識のあるうちに、病院側が入院時に確認してくれるのは必要なことです。
もう社会的に役割がなくなった高齢者だし、植物状態になり、不自由な体で生きていくのも望まないし、高齢者医療にかかる巨額の医療費は社会的な損失と思っています。少なくとも、延命治療だけは望まないということです。運転免許証にもその項目にチェックをいれてあります
今回の感染で、後遺症でもっとも問題となるのが、肺の損傷による酸素の供給不足です。自宅に置いた酸素供給器に長いビニールパイプ(20m)をつなげ、食卓、ベッド、トイレ、風呂などまで引っ張ってく。そこで鼻から酸素を吸入する。
外出する時は、携帯酸素ボンベを手押し車に乗せて移動する。酸素供給器と携帯酸素ボンベはセットでレンタルでき、医療保険も使えます。1か月1.5万円です(2割の本人負担額)。医師は「7月には必要なくなるでしょう」といっていますから、2か月は不自由な生活を強いられます。