「上位とやれるのは大きなチャンス」

千葉のキャプテンとして、試合に出れずともチームを客観的に捉え支え続けていた鈴木だが、再びピッチ上で仲間を助ける時期がやって来た。「先週から今週と強度の高い練習はできています。足の状態は問題ないですし、いい状態に仕上がってきているので試合に出る準備はできています」と、この日の練習でも対人メニューまでしっかりとこなし万全の状態をアピール。「久しぶりにゲーム形式の練習もやれて、やっぱりサッカーは楽しいなって思います」とベテランになっても衰えていないサッカーへの情熱を見せた。

また、逆転勝利した岡山戦について「連敗することだけは避けなければいけなかった。サポーターの力を借りて、自分たちも良いパフォーマンスで勝てたことは良かった」と評したうえで「ホームでいい試合ができていることは大事ですけど、アウェイでも勝利して結果の波を無くしていかなければいけない。間違いなく、それを無くさなければ自分たちはずっと今の順位のままになってしまいます。自分が試合に関わることができるのであれば、勝利を持ち帰ってくることで、自身の価値を証明したいです」と語った。

「いまCBが主に5人いるなかで、色々な選手をローテーションできるという状況が一番良いのかなと思います。長いシーズンの中で離脱や累積(警告)がここまでもありましたが、僕らはそれを言い訳に試合を落とすことはできない。1失点がシーズン最後の優勝や昇格に関わるので、僕たちDFは誰が出ても同じような戦い方をして、1失点でも多く防がなければいけません」

「山口は間違いなく勢いに乗っているチームですけど、上位とやれるのは大きなチャンスですし、大一番だと思って臨みます」と次節への気合は十分だ。

今シーズンもまもなく折り返しとなる中、頼れるキャプテンの帰還はチームをさらに押し上げてくれるはずだ。現在7位で昇格プレーオフ圏(6位)に手がかかっている千葉。山口戦での勝敗によってシーズン後半の行く末が左右されると言っても過言ではない。鈴木の復帰が正念場を迎えているチームにどのような影響をもたらすのか、期待が高まる。