自由な働き方が可能な会社を選べば起業との両立ができる
―――会社経営をしながら、ガイアックスのメンバーとして働いている理由を教えてください。
自分の会社を成長させるために、自らもプレイヤーとして身を置く環境がほしかったんです。なかでも、メンバー自ら新規事業を立ち上げていく環境のあるガイアックスであれば、経営者としての知見を獲得しながら業務にあたれると思いました。
また、ガイアックスには、私と同じく起業をしながら業務委託で働くメンバーが多く存在しています。そのため、ガイアックスをひとつのコミュニティーとして捉え、仲間とともにモチベーションの継続をしていきたいと感じ、ガイアックスで働く決意を固めました。
―――会社経営をしながら、企業のメンバーとして働くイメージがなかなか湧きません。スケジュールにも限界はあるのではないでしょうか?
ガイアックスのように、業務委託で働けるだけでなく、勤務場所や時間が自由な組織でないと、会社経営をしながら企業で与えられた仕事をこなすのは厳しいかもしれません。
ガイアックスは、求められている成果物を提出すれば、基本的に仕事をする場所やタイミングを自分でコントロールできる環境があります。おかげで、午前に自分の会社の仕事をし、午後にガイアックスの資料作成にとりかかるなどの働き方が実現できています。
コアタイムや働く場所の制限がある企業に属している場合、会社経営をするハードルはかなり上がってしまうかもしれません。
「社長×企業のメンバー」で働くメリットは経験の組み合わせにあり
―――会社経営をしながら企業のメンバーとして働いてみて、メリットに感じたことがあれば教えてください。
私は「事業で得た知識を別で生かす」のが好きなタイプの人間です。実際に、ガイアックスで学んだ知識は、しっかりと会社経営に役立てられています。
具体的には、ガイアックスで学んだコンサルティングの知識を得て「獣医師監修のペット製品コンサルティング」という新サービスの立ち上げに成功しました。
「会社経営×ガイアックスのメンバー」の組み合わせによって生まれた“マーケティングの知識をもった獣医師”という肩書きは、もしかしたら私しかいないかもしれません。これからも、ガイアックスで働いているからこそ得られる経験を大切にし、自分にしかできない新しい組み合わせを発見していきたいです。
―――会社経営をしながらガイアックスのメンバーとしても働くと決めたとき、周りからはどのような反応がありましたか?
当時の先輩や経営者などに相談をしているなかでは、意見が2極化していたのが印象的でした。面白い選択肢だという意見と、経営者として甘えだという見解にわかれていたんですよね。
ただ、これまでの活動を振り返れば「いまの生活を選んでよかった」と自信をもって言える自分がいます。ガイアックスで働く道は、自分の会社が大きくなることをあきらめたわけではなく、むしろ成長させるために必要だったと心から思えるからです。
後編では、若くして独立の道を歩んだ上井さんから、起業へ1歩踏み出すためのアドバイスをお聞きしています。
株式会社ガイアックス
新規事業のアイディア出しからグロースまで、起業前のフェーズから徹底した支援を提供し、事業を連続的に生み出す「スタートアップスタジオ」。
ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー領域、web3・DAOを用いた事業を展開中。事業開発やエンジニアリング、バックオフィスに資金調達など、あらゆる角度からのサポートにより、数多くの若手起業家を輩出した実績があるという。