60.5cmのニジマスを追加
10時を過ぎ、ワンドを出てハーリングを開始。まずは、平和鳥居から山のホテル、蛭川養魚場前を通って龍宮殿沖へと漕いでいく。すると、山の神でロッドが大きく弧を描いた。
アワセを入れると、重量感のある魚信、そして40m後方で60cm級のニジマスがジャンプしたのを見て大型と確信。
障害物のない場所なのでゆっくりと間合いを詰め、ボート脇の水面に横たわったところをタモで掬い取った。野性味あふれるスリムな魚体にきれいな虹帯、欠損のない大きな尾ビレを持った60.5cmのニジマスだった。
ヒレピンのネイティブレインボー60.5cm(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
最終釣果
当日の釣果は32~62cmニジマスを9尾。キャスティングで6尾、ハーリングで3尾の内訳。満足の釣行となった。
今年、釣果が悪いひとつの要因として、産卵のために接岸するワカサギの量が上げられる。芦ノ湖では、採卵のための定置網によるワカサギ親魚の採捕がおこなわれている。
今年は多い日には一網35~50kmのワカサギが取れているとのこと。サイズは4~6cmらしいので、例年の数倍の数が取れている。マス類がこれらを飽食しており、ルアーやフライに反応しないことが不調の大きな要因のようだ。
当日の大型(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
それでも、5月中旬になれば、産卵のための接岸がひと段落する。岸釣りは厳しいが、ボートで沖目を狙えば、魚が多く残っているので、大釣りの可能性がある。初夏の芦ノ湖は、いい釣りができるかもしれない。
山のホテル沖の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年5月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。