日経に「フェス気分で燃えよ脂肪 5万円チケット争奪、光る演出」という記事があります。幕張メッセで1000人のフィットネスフェスでコンサート顔負けの舞台セッティングで人気インストラクターの勢ぞろいとなれば私だって行きたいです。

エアロビブームの後、フィットネスバイクがグループエクササイズでかなり盛り上がったのですが、それらで共通する人気クラスの秘訣はインストラクターがいかに場を盛り上げるかなのです。つまり祭り状態で個々人がその世界に没入し、120%の能力を引き出せるかにあります。その点で、フェス型フィットネスは継続性も経済性もないのですが、非日常型としてはよくできている企画だと思います。

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ところでなぜフィットネスをするのでしょうか?健康増進はもちろんですが、私の場合はそれと合わせ、メンタルヘルスのためにやっています。ストレスフルな日々を過ごす中でフィットネスする1時間は誰にも邪魔されない自分の世界、そして鏡の向こうの自分との対面であり、ナルシストの世界になるのです。この達成感はオールドスクールなスタイルかもしれませんが、チョコザップでは絶対になしえないやり遂げ感があります。

また日本人はもともとフィットすることに長けていると思います。夏の早朝や夕方も街中ではジョギングする人が多く、私が自転車のコースにしている荒川河川敷は皆さんご自慢のマシーンに派手なウェアを着て颯爽と走り抜けていくスポーツ自転車のメッカと言ってもよいでしょう。予約制になった富士山登頂はあんなに大行列していく登山とは驚きでした。これらのカラダを動かす癖こそが長寿の秘訣で健康で長く人生を楽しめる理由でもあります。

普段まったく運動しない人が突然は走ったりするのはむしろ危険なので大股で大きく手を振り、早歩きで5キロぐらいを週3-4回コンスタントにこなすのが良いと思います。速足のコツは両腕の肘を大きく意識して後ろに振るとがっがっがっと歩けますよ。エンタメ感覚でぜひとも挑戦してみてください。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年6月2日の記事より転載させていただきました。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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