前回は、日本、アメリカ、中国、ドイツの貿易(輸出、輸入)について、相手国別の推移をご紹介しました。
全体として拡大傾向が続く中で、各国とも中国との貿易も増えています。
ただし、アメリカはカナダ、メキシコとのNAFTA内、ドイツは欧州圏内と地域内での貿易も活発化させている様子が窺えました。
今回は、各国の相手国別の貿易額シェアについてご紹介したいと思います。
コロナ禍が本格化する前の2019年の時点での比較をしてみましょう。
まずは日本からです。
図1が日本の相手国別輸出額シェアです。
左が1995年、右が2019年です。
1995年の時点では、アメリカが最大の輸出相手国で27%ものシェアを占めていました。
2019年では、中国向けが20%で最も多く、次いでアメリカ17%、韓国6%、台湾5%です。
上位5か国で約半分のシェアに達しています。
肌色がその他のアジア圏を示しますが、やはり対アジアの輸出が多い事がわかりますね。
上位20か国以外のその他の割合が19%程度と低く、特定の国への輸出が多い事がわかります。
欧州への輸出はドイツで3%、アイルランド3%、イギリス2%とそれほど多くありません。