前回に引き続き、京都を散歩しています。京都に来るとつい寺社巡りをしてしまいますが、京都には貴重な洋風建築も多くあることを忘れてはいけません。
その代表的な建物が今回ご紹介する京都府庁旧本館。明治37年に建てられたれんが造りの洋館であり、昭和46年まで府庁本館として使用されており現在も一部が執務室として使われています。創建時の姿を現在もそのままとどめている貴重な官公庁建物であり、国の重要文化財に指定されています。左右対称の隙のない佇まいは行政庁として相応しい姿だと思います。
大理石の階段や手摺を上るだけで自分が上流階級になった気分になってしまいます。100%勘違いです。窓から注ぐ光さえ神々しい。
旧本館のメインの部屋となる正庁。ここでは大正天皇や昭和天皇の即位の礼の際に閣議が行われました。天井は施工の難しい折上小組格天井となっていて格式の高い空間であったことを伺わせます。
テラスに出ることはできませんでしたが、窓越しに欅並木を眺めます。こんなテラス越しに国民に向かってお手振りしたいですよね。この日は土曜日で正門が閉鎖されていたので撮れませんでしたが、平日は欅並木の方からこの旧正庁を眺めることができこれが絶景なのだそうです。