「80対20の法則」を意識する
私にフォトリーディングを教えてくれた講師も、フォトリーディングが早く読めるのは重要な情報以外を捨てるからだと教えてくれた。重要なことだけに集中し、それ以外を思いきって捨てる。だからこそ速度が上がるというわけだ。
君は気づいたかもしれないが、これは80対20の法則(重要な2割が8割の成果につながるとする考え方)に通じるものだ。法則に則れば、本においても重要な情報は2割にすぎない。自分にとって必要な大切な2割がどこなのか。このことに意識を絞って読めば、本の2割を読むだけで8割理解することができるというわけだ。
本に限らず、仕事で書類を見るときもこの考え方は充分に使える。私は日々これを実践していて、そのおかげでほかの人よりずっと早い速度で書類を読むことができている。
書類だけではない。仕事のスピードは、情報を捨てることで早めることができるのだ。80対20の法則と合わせ、「捨てることの大切さ」を心に留めておいてほしい。
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滝川 徹(タスク管理の専門家) 1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に自身が所属する組織の残業を削減した取り組みが全国で表彰される。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。その体験を出版した『気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。』(金風舎)はAmazon1位2部門を獲得。2018年に順天堂大学で講演を行うなど、現在は講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動している。
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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年5月22日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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