ポテンシャルでピカイチ久保建英(レアル・ソシエダ)

日本人選手にとって難関であるスペイン(ラ・リーガ)のレアル・ソシエダで不動の地位を築いているのがMF久保建英だ。それでいてまだ20台前半なのだから、伸びしろは計り知れない。日本代表を長く背負っていく選手になることが期待される。

UEFAランキング5位のドイツ(ブンデスリーガ)でプレーするフライブルクMF堂安律も、7得点4アシストの数以上に高い評価に値する。久保同様に中盤の選手であって、ゴール前で常に得点を狙うタイプではないからだ。前線から少し引いたところで中盤と前線のつなぎ役を果たしながら、しっかり得点も積み上げた。


菅原由勢 写真:Getty Images

地味だが評価すべきは菅原由勢(アルクマール)

オランダ(エールディヴィジ)アルクマール所属のDF菅原由勢は、DFながら4得点7アシストを記録。まだ20代前半とあって今後の躍進が楽しみな選手だ。

同じくオランダではフェイエノールトのFW上田綺世が、出場時間(26試合814分)は限られたなかでしっかりと得点し(5得点2アシスト)チームの準優勝に貢献した。

ドイツ(ブンデスリーガ)ではボーフム所属のFW浅野拓磨が、チームは16位で降格プレーオフに回るも、6得点1アシストと気を吐いた。

プレミアリーグ、ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンのMF三笘薫は、惚れ惚れするほど切れ味が抜群のドリブルを魅せたが、怪我に苦しみ3得点4アシストに留まった。今後の復調を期待したい。


守田英正 写真:Getty Images

リーグ優勝を果たした日本人選手所属3クラブ

気になる欧州の国内リーグ順位だが、日本人選手が所属する主要国1部リーグ2023/24シーズンにおいては、3クラブが優勝を果たした。

ポルトガルのプリメイラ・リーガでは、MF守田英正の所属するスポルティングが優勝。

ベルギーのジュピラー・プロ・リーグで優勝を果たしたのはクラブ・ブルッヘで、MF本間至恩が所属する。本間自身は2試合10分と出場が限られたが、若くして欧州主要国リーグのタイトルを獲得した経験は貴重だ。

また、日本人5選手(FW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央、DF岩田智輝、DF小林友希)が所属するセルティックは、スコットランド・プレミアリーグ三連覇を達成した。

三笘薫 写真:Getty Images