久々に政治が面白くなってきました。衆議院補選で立憲が3つ取り、その勢いで注目の静岡知事選でも立憲など野党連合と自民の戦いは野党連合が勝ち抜きました。そして立憲から大物が出ると噂されていた東京都知事選に蓮舫議員が出馬することを表明しました。ただ、今回の戦いは自民対立憲ではなく、小池百合子対蓮舫ですので構図が違う点は間引いて考える必要があるでしょう。

個人的には小池氏が有利だとは思っています。理由は東京の人はコンサバなのです。前回、都知事選の話題を振った時に年寄りが多い東京都と申し上げました。そして選挙でまじめに投票するのもまた高齢者なのです。

そのような方々に蓮舫氏のまぶしいばかりの白いスーツでキンキンと刺々しく、舌鋒鋭くまくしたてられたら、つばさの党も逃げるし、おじいちゃんにおばあちゃんは「早口でよくわかんないねぇ」と言われるでしょう。東京都の選挙には化粧は厚いけど、橙色の地味な感じで人の話をよく聞く小池さんがいいわよねぇ、なんです。

石原さんのように文鎮のようなタイプなら別ですが、作家とか国際政治学者ぐらいの経歴では東京都のドンとしては不十分なのです。その点小池氏はやはりプロの政治家であると同時に実務経験がある点は蓮舫氏では比較対象にならないと思います。もちろん一定数の票は集めるでしょう。それでも小池さんにはかなわないと思います。

そもそも蓮舫氏は批判するのは得意ですが自分で何かやった経験は少ないと思います。東京都はGDPではインドネシアに次ぐ世界17位の経済規模があります。そのトップ、しかも施政において国とは比べ物にならないほど自由度が大きいのです。つまり、都知事が一国の大統領並みの力を持つという意味であり、都民は人気投票で判断するべきではないでしょう。

さて、メディアを賑わす話題に自民党の「じ」の字もないというのも時代の変化ともいえるのでしょう。日経とテレ東の世論調査で次の衆議院選で投票したい政党の調査をこの週末に行いました。その結果に私は注目しています。それは報道では指摘していないのですが、国民意識の分散化です。