モデルルームでリフォーム後の住まいを体験
同社の壮大な住居リプラットフォームを支えているのが、精鋭のエンジニアとデザイナーが揃うLivTech部門だ。エンジニアリング・チームは最先端のテクノロジーを活かして顧客体験の最適化を支える。一方、デザイン・チームは、住居リフォームの発注から引き渡しまでの工程が直感的で快適なユーザーエクスペリエンスになるよう取り組んでいる。
しかし、どんなにデジタルプラットフォームが優れていても、ユーザーがリフォーム後の住居が持つ雰囲気や質感まで体感することは不可能だ。そこでLivspaceは、インド国内では35ヵ所以上の「エクスペリエンス・センター」と呼ばれる店舗拠点を構えている。多様なコンセプトでデザインされたモデルルームがあり、リフォーム後の住まいを住居オーナーが体験できるようになっている。
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Image Credits:Livspace
デジタルと店舗を連動させたオムニチャネルプラットフォームでユーザーの住居リフォーム体験の最適化を図るLivspace。その壮大な顧客体験への取組みから、英国に本社を置く世界最大級のブランドメディアGlobal Brands Magazineで2021年「ベスト・インテリアデザイン・ソリューション・ブランド」に選ばれている。
創業から10年後、インド国内に凱旋しIPO目指す動き
大学時代の友人同士であるAnuj Srivastava氏とRamakant Sharma氏によって設立されたLivspace。そのきっかけは、自分達自身が住居リフォームに取組んだ時の体験にあった。当時、住居リフォーム業界は、プロセスが細分化されており調整が難しく、最適な専門家の選定、適正な価格と品質の確保も困難であったという。そのような体験から、住居オーナーが理想のマイホームに住むまでのサービスをワンストップで提供するプラットフォームの構築を決意したSrivastava氏とSharma氏。
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Image Credits:Livspace
一方の Sharma氏はかつてMyntra社のコアチームメンバーにして技術部のVPを務めた人物。eコマース、プロダクトディベロップメント、デジタルマーケティングなどにおける10年以上の経験を生かし、Livspaceのテクノロジーを牽引している。
同社は2019年にシンガポールに進出、国際市場をターゲットとするため本拠地を同国に移していた。2023年のシンガポールグループ企業発表によると、Livspaceの営業利益は前年度比85%増の11億4800万ルピー(約1億8800万シンガポールドル、約211億円)を記録。しかし、金融メディアMintの報道によると、インド市場の活況を受けて2025年には母国での上場を目指しているとのこと。今後の展開に注目したい。
引用元:Livspace
(文・河西)