スマート養殖システム「eFishery」と業務提携

そしてこのALAMI、今やインドネシアを代表するアグリテック企業に成長したeFisheryと業務提携を結んでいる。
eFisheryはスマート養殖給餌機を農村部の一次産業従事者に提供し、世界的にも注目されている。が、中小規模の農家でもある養殖堀経営者から見れば、eFisheryの機器は決して安いものではない。そこで2018年からMUIの認証マークを取得しているALAMIの出番となるのだ。

東南アジアでのビジネスは、常に信仰と隣り合わせだということを忘れてはいけない。

特にインドネシアは、世界で最も多くのイスラム教徒を抱える国でもある。シャリアは、多くの日本人にはやや縁遠くも感じるかもしれないが、イスラム教徒にとっては精神的支柱だ。金融分野においても無視することはできない。

デジタル化されたイスラム金融プラットフォームの拡大は、農村部の一次産業従事者に新しいビジネスチャンスを与えている。日本もこの流れから目を逸らすことはできないはずだ。

参照:ALAMI

(文・澤田 真一)