レンタカーの事故、「バックレ」はムリ
返却時のトラブルを避けるため、レンタカーは貸し出し時にボディのキズやヘコミを確認し、出発前の点検シートなどに記録します。ここに記載された情報は、借りる側と貸す側が双方に確認した車両状態と見なされるため、記録にないキズやヘコミが返却時に発覚した場合には、借りた側が賠償責任を負うことになる可能性が高いでしょう。
しかしなかには、そうスムーズには事が運ばないケースもあるようです。
「そこまで多いケースではありませんが、貸し出し中の事故を申告しない人はやっぱりいますね。明らかに出発時の確認シート上にはない大きなキズやヘコミができているのに、『覚えがない』とシラを切り通そうとする人もいました。
当然、確認シートはそれ以前の記録も残っていますから、記録にない目立つキズについては、直近の貸し出し時にできたものと考えるほかありません。私がそういうケースに出くわしたのは3件ほどでしたけど、結局どのケースでも補償金などを支払うことになっていましたね」(都内営業所スタッフ・勤務歴6年)
目撃者のいない事故では、ドライバーが「黙っていればバレないだろう」と隠そうとするケースは少なくありません。しかしレンタカーの場合はとくに、これまでの記録から「そのキズが誰に貸した際にできたものか」が明らかであることから、発覚する可能性は非常に高いといえます。
一方で、国民生活センターの相談事例においては、「レンタカー利用後に身に覚えのないキズを指摘され、賠償金を請求された」というトラブルが複数報告されています。
借りる側としては、出発時に細かなキズやヘコミまで確認し、車両の下回りや天井など見えにくい箇所についてもチェックしておくことが望ましいでしょう。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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