デジタルネイティブ世代の価値観
また、テクノロジーや指導力の違いだけではない。デジタルネイティブ世代は40代以降の価値観とかなり異なる点を感じる。
これは年代的にある程度仕方がない差になってしまうが、中高年以降はどうしても人生にストイックさがなくなってしまう。今持っている立場をとにかく守りたがり、自分が変化しなくて済む方向に持っているリソースを注ぎがちだ。我が国の政策にイチイチ既得権益や強すぎる規制や保護主義を感じてしまうのも、国と支持者が年を取っていることに関係していると思っている。
だが、デジタルネイティブ世代は若く人生はこれからだ。それ故に必要に応じて、いい意味で朝令暮改の精神を持ってドンドン柔軟に変化する必要性を受け入れている。また、自分が置かれた環境認識力が高いのは、情報感度の高さに裏打ちされているだろう。
本来は年齢を重ねるほど、過去の成功体験を捨てて、今まで持ってきたものを躊躇なく捨てて変化し続ける必要がある。だがこれは感情に強く紐ついているため頭でわかっていても実践することはなかなか難しい。
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デジタルネイティブ世代から学べることは大変多い。それは自分自身の生存可能性に直結する。実年齢は若返ることはできなくても、生き方や気持ちはいつからでも若返ることができる。その一番いい方法は、実際に若い人に頭を下げて謙虚に学ばせてもらうことだ。変化の早い令和時代、スキルを授けてくれる敬うべき対象は年上ではなく年下と思うのだ。
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