日本経済新聞のインタビュー記事にリクルートHDの出木場久征社長が登場。日本企業の衰退の原因について極めて示唆に富んだコメントをしていました。
急速に進んだネット社会の中で日本が取り残された理由は、完璧主義と年功序列にあるというのです。
日本社会がきちんとしすぎていることで、ネット社会と相性が悪いのが問題という意見です。
「日本は社会が高度に組織化され、きちんとしている。米国はこの近所の高速道路の料金支払いシステムが3カ月間も故障したままといった具合に、バグだらけの社会だ。ネットは何万行ものコードを書けば間違いがあるのが当然だし、サーバーも停止するのが当たり前。このような技術と日本は相性が悪すぎた」(インタビュー記事から抜粋)
ミスをすると大騒ぎして完璧を求める風潮は、スピードを犠牲にすることになり、環境の変化についていくことができなくなります。
不完全でも良いからまずは作ってみて、問題点を修正していくというアプローチ方法が評価されない。減点主義でコンプラおじさんが跋扈(ばっこ)する日本企業には勝ち目はありません。