相手を褒めるときに気をつけておきたいこと

褒めることは重要ではあるものの、闇雲に人を褒めると、「適当なことを言っている」と思われてしまうことも。以下では、相手を褒めるときに気をつけておきたいことをご紹介します。

笑顔で伝える

怒った顔で「がんばったね」と言われても、自分の気持ちは相手に伝わらないもの。顔と言葉が一致していることで、相手は納得感を得られます。

相手を褒めるときは、笑顔で伝えることを意識しましょう。また、非言語コミュニケーションである声の高さ・身振り手振りなどにも気を配れるといいですね。

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他の誰かと比較して褒めない

他の誰かと比較して褒めると、比較対象の相手に対して罪悪感を抱かせたり、その言葉を聞いてしまった相手を傷つけたりしてしまいます。

人を褒めるときは、他の誰かと比較して褒めてはいけません。比較対象が、過去の相手の場合は問題ありませんが、会社内の誰かと比較しないように気をつけましょう。

お世辞を言わない

褒めることばかりを意識して、お世辞を言っている人もいるのではないでしょうか。

お世辞を言っていることはなんとなく相手に伝わり、媚を売っていると逆に悪い印象を与えてしまうことも。お世辞を言うのではなく、心の中でいいなと思ったことを声に出すことを意識しましょう。

また、大げさに伝えすぎるものNGです。あくまでも本当に良かったと思ったときに、そのことを言葉にして伝えることを意識してください。

具体的に褒める

「すごいね」「いいね!」という短く簡潔な言葉のほうが伝わるシーンもありますが、具体的にどのような内容がいいのかを伝えてあげるより喜ばれる褒め言葉になります。

「この提案書、事例も豊富でわかりやすいよ!」「デザインがスッキリしていて、文章も簡潔にまとまっていて、とても伝わりやすい企画書だね」など、何がどういいのかを意識して伝えてあげましょう。

容姿や体型などに触れない

ビジネスシーンで褒めるべきは、努力や行動の点であり、容姿や体型などに触れてはいけません。「綺麗だね」などの言葉はもちろん褒め言葉ですが、容姿や体型などのセンシティブな内容に口を出すことで、セクシュアルハラスメントになる可能性もあります。

良かれと思って言うことで、相手を不快にさせないように気をつけてください。

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褒めるときはタイミングを選ぶ

褒められることを何もしていないときに、「頑張ってるね」と褒め言葉だけをかけても相手には響きません。褒めるときはタイミングを選ぶことを意識しましょう。

おすすめのタイミングは、単純に感心したとき、成果や努力が実ったときなどです。心の赴くタイミングで褒めるといいですね。

質問形式で褒める

謙遜をしがちな相手には、質問形式で褒めることをおすすめします。

例えば「〇〇さん、前回と比べて資料がすごくよくなったよ!いいね!」という褒め言葉に加えて「どうしてそんなに上達したの?」と聞くとGOOD。質問形式で聞くことで、相手が素直に褒め言葉を受け入れるようになります。

間接的に相手に伝える

第三者から聞く話は信憑性が高まるという心理的な効果を「ウィンザー効果」といいます。このウィンザー効果を利用して相手を褒めると、相手はよりその褒め言葉を信じ心から喜んでくれるでしょう。

例えば「〇〇さんが君のことをすごく気が利くって言っていたよ」と伝え、「いつも共用スペースの掃除をしてくれたり、本当に真面目だよね。いつもありがとう」と、伝聞に加え自分の言葉で褒めると褒め言葉が相手に響きますよ。