高校生で新宿丸井デビュー

じつは、筆者はファッション好きです。高校生の頃からクレジットカードを所持していました(いまは所持できないと思いますが)。ご用達のお店は新宿丸井です。スパークリングセールともなれば、仲良し4人組で前日から並んだものです。

開店と同時に大きなポリ袋を渡されます。当時、ディスコで流行っていたハイエナジーのリズムに合わせながら、服がドンドン放り込まれます。気が付いたら会計〇〇万円超えです。高校生には厳しい金額でしたが分割払いでどうにかしのぎます。

いま考えれば、楽しい時代を過ごしたと思います。好きなブランドは、DOMON、アーストンボラージュ、リネアフレスカなどのチョイ派手の服です。いまでは考えられないかも知れませんが、こんなやり取りをしたことがあります。

尾藤:「ジャケットを試着してもいいですか?」
店員:「お客さま、よくお似合いです!」
尾藤:「Mサイズではなく、Lサイズはありませんか?少々キツイです」
店員:「お客様はMサイズがとてもよくお似合いでございます!!」
尾藤:「いや、そうではなく、Lサイズがあるか聞いているのですが…」
店員:「お客様でしたら、SでもMでもLでもお似合いだと思います!!!」
尾藤:「(ムッとする)今日は買いませんので!また寄らせてください!」
店員:「(もみ手しながら)当店では一度試着した服はご購入いただくルールとなっています」 尾藤:「・・・・・・」

高校生だから舐められたのかもしれません。しかし、いまでは考えられない接客ではないかと思います。

気が付いたらネット通販

30歳を超えてからは、特定の店員からしか購入しなくなりました。彼に依頼すれば、ほかのブランドでもちゃんと揃えてくれたからです。ところが、離職率が高いのでいつの間にか居なくなっているのです。ここ10年くらいはネット通販での購入が増えました。

お客様は「お似合いな一着が欲しい」と考えているものです。いい加減な接客は好ましくないのです。私の服装は10年前から固定化されています。10年前の服でもイマっぽくカッコよく着こなすのが私の流儀です(周囲がどう思っているかはわかりません)。

このようなときに、本書のような診断があればとても便利だと思いました。ファッションに興味のある方、スタイルを変更したい方に読んでもらいたい一冊です。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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