改めて、初期の頃の精神の健全さと、後半の精神状態の違いを強く意識する。

展覧会場の最後を飾る作品。アンティーブから見る地中海の色とそれを覆う空をあんな色彩で描くなんて・・。それからすぐに自ら人生を終えた彼の魂を考えると、なんとも心苦しい。そしてその絵がとても美しいのにも心が痛む。

アンティーブの海と、「ピカソ美術館」にあるド=スタールの未完成遺作をどうしても観たくなり、この絵の前で、ニース行きのチケットをポチッと。地中海の太陽に思い馳せながら、パリの降りしきる冷たい雨の中に再び身を投じる。

大充実の素晴らしい展覧会。2度じっくり観られてよかったー。この後は、2月初旬から初夏まで、エルミタージュ財団。わぁ行きたい・・。

美術館出る前に、ラウール・デュフィの”電気の精”だけ、チラ見。だーいすき♪

入って右から左へと、自然科学の発展歴史が描かれている。

帰り際。美術館エントランスも展覧会入口も長い列。

傘の色彩が、遠くから見ると、ニコラ・ド=スタールの作品みたい。

2023年12月訪問時の様子はこちらです。

編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年1月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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