“ブラジル版ロズウェル事件”とも称される「ヴァルジーニャ事件」に新たな展開が見えてきた。存在が噂されているエイリアンの姿を撮影したビデオを見たという人物がもう1人見つかったのだ――。
エイリアンが病院に運ばれていた?
1996年1月20日、ブラジル南東部に位置するミナスジェライス州ヴァルジーニャで地元住民の3人の少女が、空き地の林で異様な生物を目撃した。
ヒトの姿をしたその生物は身長1メートルほどで、大きな頭に3つのコブがあり、顔の大きな目は真っ赤で、猫背の姿勢で2本足で直立歩行していたという。いわゆる“グレイ”に多くの点で一致する。何らかのダメージを負っているようで、弱々しくゆっくり歩きしばらく座り込んでしまっていたという。
後にヴァルジーニャ・エイリアンと呼ばれるその生き物は間もなくやってきた軍関係者によって確保されたといわれているが、当局はそのようなことは行っていないと否定している。
当日にはその近くでUFO(※1)を見たという証言もあり、メディアでも大々的に取り上げられ「ヴァルジーニャ事件」と呼ばれるようになった。
その後2012年になって、UFO研究家のヴィトリオ・パカッチーニ氏が軍関係者から許可されヴァルジーニャ・エイリアンの姿を映したビデオを見たと主張して再びヴァルジーニャ事件は注目を集めた。
そして今回、このヴァルジーニャ・エイリアンと思われる映像を見たと話す人物がもう1人あらわれたのだ。それは神経外科医のイタロ・ヴェントゥレッリ氏である。
ジャーナリストのマルコ・レアル氏とジョアン・マルセロ氏はヴェントゥレッリ氏にインタビューし、この生き物を映したビデオについて質問した。
ヴァルジーニャ事件の当日、勤務先のミナスジェライス州の病院の前には軍関係者と報道陣が集まっていて、やって来たヴェントゥレッリ氏はレポーターの1人から「ET(地球外生命体)の手術をしたんですか」と質問されたのだという。
何のことやらさっぱりわからず質問を受け流して病院に入ったヴェントゥレッリ氏はその日、若い同僚の医師からパソコンの画面上で映像ファイルを見せられたのだった。
映像には銀色のストレッチャーに乗せられた白っぽい小さなヒューマノイドの姿があり、その周囲を4、5人の白衣を着た医療スタッフが囲んでいる様子が映っていたという。ほんの15秒から20秒ほどの映像であったということだ。このビデオをヴェントゥレッリ氏に見せた当時の若い同僚の医師の身元は伏せられている。
小さな子供ほどの大きさのヒューマノイドの下半身は布で覆われていて、大きな頭には赤い目があり額には3つのコブがあった。顔はのっぺりしていて鼻や口はあるのかどうか確認できなかったという。首はほどんとなく、上半身はとても華奢で胸は薄くて腕は細く、わずかに上半身を動かすシーンもあったということだ。
このヒューマノイドはヴァルジーニャ・エイリアンなのだろうか。軍関係者によって確保されたエイリアンが病院に運ばれたという噂が確かに当時流れていたのである。