私がサッカー選手になった理由
現在アーセナルのアカデミーで活躍しているFWビビアン・リア。家族の影響もあり2歳の頃からサッカーが身近な環境で育ったという。リアが本格的にサッカーに情熱を注ぐきっかけとなったのは、チームプレーの面白さを知ったこと。世界的に名高いリオネル・メッシやロナウジーニョにも影響を受けたというが、最も影響を受けたのがアーセナル女子伝説のMFジョーダン・ノッブス(現アストン・ビラ女子)。
『私はジョーダンのプレースタイルやビジョンが好きでいつも観ていた。実際の試合もメドウ・パーク(アーセナル女子のホームスタジアム)まで観に行ったりした。中学生になった年にテレビで女子サッカーが放映され始め、その年にアーセナルがWSLで優勝!その瞬間を見ることができてとても嬉しかったわ』
リアは今年2月14日に行われた女子コンチネンタルカップ準々決勝のロンドン・シティ・ライオネス戦に途中出場し、アカデミー選手でありながら17歳でトップチームデビューを飾った。幼少期からグーナーとして応援していたクラブの試合に選手として立ったリア。サポーターたちの熱い想いを胸に、これからどんな活躍を見せてくれるか楽しみだ。
私がグーナーになった理由
幼い頃からサッカーに触れ実際にプレーもしていたスティービーとマラル。この2人へのインタビューも女性史月間ページに掲載されている。大人になった今も週末はロンドン拠点の草の根サッカーチーム『Baesianz FC』で過ごしているという彼女たち。2人はアーセナル女子の熱烈グーナーだ。
スティービーの父親と姉は熱狂的なアーセナルファン。そのためグーナーへのレールも自然と敷かれていた。アーセナルの試合を見ていると家族を身近に感じるという。そんなスティービーの記憶に残っている幼少期の出来事は、当時アーセナルで活躍していた元フランス代表選手FWティエリ・アンリからウインクしてもらったこと。アンリは試合前のウォーミングアップ中だったそうだ。
一方のマラルもサッカー好きな父親がいる家庭で育った。しかし、マラルの父は特定のチームを応援していた訳ではなかった。そのため周囲の影響ではなく、自分自身でグーナーになることを決めたマラル。そのきっかけは、マンチェスター・ユナテッド(マンU)のサポーターである友人だった。当時、友人宅に誘われマンU対アーセナルの試合を観戦していたマラルは、選手たちのプレーにすっかり魅了され、気付くとアーセナルに夢中!そのままグーナーになることを決めた。
彼女たち曰く「今とは違い、数年前は女子サッカーの試合を観ることがとても難しかった」と。それはある意味で、過去との比較ができるほど女子サッカーが発展したことを証明している。
自分がサポーターになったきっかけを辿ってみれば、そこにはサッカーの発展に関する気づきがあるかもしれない。アーセナルの女性史月間ページは現在も公式サイトから閲覧可能だ(2024年4月7日時点)。ここで紹介した以外にも多くの興味深い記事が掲載されている。気になった方はぜひ覗いてみてほしい。