この2年間で53万3000人がキューバから脱出

昨年は15万3000人が米国に入国。また米国の一時渡航許可書(Parole)を利用して空からの直接入国したの者が6万7000人。それに2022年の違法入国者31万3000人を加えると、この2年間で53万3000人のキューバ人が米国に到着したことになる。(1月31日付「インフォバエ」から引用)。

キューバはこれまでも国を脱出する人たちの歴史が続いて来た。1959年から1962年までに25万人、1980年には12万5000人、1965年から1973年の間に30万人。1994年は3万人と自国を脱出。その多くが米国マイアミに向かったのである。

その影響もあって、マイアミとその周辺には現在100万人以上のキューバ人が住んでいる。現在キューバを脱出する人たちの多くが既にマイアミで住居を構えている親戚や兄弟を頼って行くのである。(2023年1月3日付「BBC MUNDO」から引用)。

仕事も比較的容易にありつける。キューバでは仕事に就きたくても職場がないのとは正反対だ。しかも、米国で1年生活すれば、在住の為の許可書を申請できる。そして数年生活すれば市民権も取得できる。

フロリダを代表する上院議員マルコ・ルビオ氏はキューバ移民2世で、彼はキューバのカストロ政治体制打倒の先頭に立っているひとりだ。一方、現在のキューバの政治体制は中国、ロシア、ベネズエラからの支援を受けながらなんとか生き延びているというのが現状だ。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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