■M9.5巨大地震は来るのか
サンアンドレアス断層は、北アメリカ大陸の西端にある。1300 マイル(約2100km)以上の大規模断層だ。カリフォルニア州からサンフランシスコを通り、南はサンディエゴにまで達する。これは太平洋プレートと北アメリカプレートの境界部分にあたる。
これらの2つのプレートの動きは比較的、穏やかであるため、時間の経過とともに大きな圧力が蓄積する可能性があるといわれている。サンアンドレアス断層によって引き起こされる巨大地震は長い間危惧されている。過去には、1906 年にサンフランシスコ地震(M7.8)、1989 年にロマ・プリータ地震(M6.9)が発生している。
米紙「Los Angeles Times」によると、南カリフォルニア地震センター元所長トーマス・ジョーダン氏は、サンアンドレアス断層は、「ロックされてストレスがかかっており、今にも動き出す準備ができている」と述べているという。
米国地質調査所によると、今後 30 年間に断層を挟む一部の地域でM 6.7 の地震が発生する可能性が非常に高いということだ。州境に近い地域では、ほぼ 100% の確率で発生し、サンフランシスコとロサンゼルス地域で、今後 30 年間にM 6.7 の強い地震が発生する可能性が 10% であると推定している。
こうした予想を考慮すると、今月中に「2671年から来た未来人」が予言するようなM9.5の巨大地震がサンアンドレアス断層で起こるとは考えにくい。
とはいえ、今年は、2月6日にトルコ南部のシリア国境近くで、M7.8とM7.5の大地震が立て続けに起こり、日本でも5月5日に石川県能登地方M5.9震度6強、5月11日に千葉県南部M5.2震度5強の地震が発生するなど、地震の目立った動きが感じられる。
未来人の予言が当たるにせよ外れるにせよ、防災意識は高めておくに越したことはない。
参考:「Daily Star」「Newsweek」「Los Angeles Times」ほか
文=白神じゅりこ
提供元・TOCANA
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