新卒エンジニアが我を失わず研修に臨むための心得「自己実現を深く考えたスキル設計を」

 最後に、研修に臨むうえで新卒者が心しておくべき点を聞いた。

「実際のところ、研修段階では就職先に合わせるしかないでしょう。まずは自分が置かれた環境で生き残るための選択に集中すべきです。そのうえで、仮に転職が頭にあるのであれば、今はお金をもらって勉強する期間と割り切り、将来性重視で選択していくことにも合理性はあると考えられます」

 田中氏によると、エンジニアの将来像には大きく2つのパターンがあるという。従来の社内出世モデルと、生涯現役モデルだ。

「前者は現場でエンジニアとして働きながら、社内に即したスキルとコミュニケーション能力を磨き、マネジメントに進んでいくものです。後者は生涯エンジニアとして開発に携わっていくものですが、SNSなどで見るかぎり、なかなか骨の折れる生き方といえるかもしれません。第一線で競い続けるモチベーションを長く維持できるかどうかをしっかり考える必要があるでしょう」

 仕事のキャリアを考えるうえで、 自分の性格や人生設計を加味することは欠かせない。若いうちは軽視しがちなこれらも含めて、自己実現を深く考えてスキル設計を行ってほしいと田中氏は語った。

(文=日野秀規/フリーライター、協力=田中健太/鶴見教育工学研究所)

提供元・Business Journal

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎 家賃も葛飾区と同程度
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?