pump upという言葉があります。自転車の空気を入れるとか、士気を高める、更には鍛えるとか、評判を高める、という使い方もあります。私は自転車乗りですので乗る前に必ず、タイヤの空気圧を確認するので結構な頻度でpump upしています。タイヤの空気圧をパンパンにして士気を高めて一生懸命走って体を鍛えて、ほかの人から「やるねぇ」と評判を高めるとしたらどうでしょう。4つのpump up で自分を高みにおき続ける、そんな感じです。
思ったより時間のかかったグループホームが竣工し、竣工式には州議会議長や市長もお越しになりました。昨日は大臣がお越しになり、1時間ぐらい談笑する機会もあり、一つの節目ができました。4月の初めから続々と入居者が来ます。普通の方ならまずは一息ですね。
私は以前から準備していた次の案件に本格的に取り組み始めました。それも今回は2つの全く関連性のない事業が同時にスタートします。本当は1つずつやりたいところですが、私の事業欲が多すぎてそんな悠長な時間がないのです。しかもその2つは両方、今までやったことがない新領域です。「初めまして」と関係者に連絡を取り、やり取りする方々もそこで使われる言語や話す内容も私にとって未知の世界。だけど、それに食らいつき、実現させるためのエンジンとなり、ガソリンとなり、頭脳となる覚悟はできています。
私にとって一番チャレンジングな分野はアニメかもしれません。私どもは日本の書籍卸販売とともにアニメ関係商品の一般消費者向け販売もしています。
トロントにある常設に書店と別にバンクーバーでイベントがあれば出店し、店先に立ちます。しかし、若者、特にオタク系の方々が購入するアニメ書籍とグッズの売れ行きがとても分かりにくく、こればかりは私の会社にいるオタク様の知識に依存しているのですが、それでも外すんです。「今回はこれで押そう!」と全面的に打ち出しても空振りで全然違うものが売れたりします。
私も10代、20代の顧客とやり取りをするので本当に広範囲な知識も必要ですが、それ以上に自分のマインドを若くし続け、吸収するチカラを持ち続けなくてはいけない、これが結果として「老けない張り」につながっているのだと思います。
私は確かに不動産や投資の経歴が長いけれどそれらのビジネスは安定でそれこそ、ある意味、片手間でもできます。自分のビジネスに対するエネルギーの配分は3割が不動産や投資を含めた既存ビジネス、残り7割は常に未知の世界との戦いです。そこには専門とかその道のプロという言葉は全くなく、素人そのもの、だけどそれを形にしていく面白さが私にはたまらない刺激なのであります。
よく学者は禿げないし、老けないと言います。好きなことをどんどん深掘りしていく生き方は人間のメンタル面から健康にするのかもしれません。老けない方法なんて大げさかもしれませんが、常に120歳の人間の物理的限界年齢まで生きる、そして活躍し続けるという意識を持ち続けることが大事ではないでしょうか?
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年3月31日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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