老舗革製品会社の「ガラスペン」、シンプルと実用性を両立

東京都足立区に本社を構える老舗の革製品製造販売会社・土屋鞄製造所は2022年、ガラス器の専門店「TSUCHI-YA(つちや)」をプロデュースし、「ガラスペン」の発売を開始した。この商品は、切子などの装飾が施されており、シンプルで優雅なデザインと実用性を兼ね備えている。

デザインを手掛けたのは、土屋鞄の元ランドセル職人であり現在はガラス職人として活躍する駒﨑裕太郎氏。手になじみやすい三角形の形状と耐久性に優れた硬質ガラスを採用し、最小モデルで14グラムと軽量ながらも、ホウケイ酸ガラスを使って割れにくい商品にした。

「ガラスペン」は3つのモデルが販売されているが、注目すべきは「ガラスペン 三角 切子螺旋」だろう。このペンは名前の通り、ガラス管の断面が三角形であり、職人によって丁寧に加工されている。

ペンの形に仕立てるためにガスバーナーで熱され、上部には緻密な模様や螺旋状のカットが施された。全ての加工作業は手作業で行われ、職人の技術が光る逸品となっている。

また、ガラスの透明な美しさが際立つように設計されており、光の反射で切子の模様やねじり部分が輝きを放ち、書く時間をより豊かなものにしてくれる。

万年筆インクにハマる人の間で高評価の「ガラスペン」で、新鮮な書き心地を試してみてはいかが。

ガラスペン 三角 切子螺旋
価格:16,500円(税込)

高級万年筆は、一度購入すると一生使い続けられるアイテムばかりだ。今回の記事でお気に入りの一本を見つけてもらえたら幸いだ。

(永井瑞穂)