ドイツ発のブランド「ディプロマット」、待望の新商品登場
ドイツの筆記具ブランド「ディプロマット」から待望の新製品「エクセレンスA2オキサイド」が誕生した。この万年筆は、同ブランドの伝統的なデザインと高品質な製造技術を踏襲しつつ、アンティークのような風合いと魅力的な色合いを実現させたのが魅力だ。
同ブランドは、1922年にドイツ西部・ヘンネフで創業され、その歴史は100年以上にわたる。当初から最高品質と精密な職人技術にこだわり、真鍮やアルミを使用した重厚な万年筆を作り上げてきた。
今回の新製品は、その名の通り酸化を利用して金属の独特の色合いを表現。「オキサイド ブラス」と「オキサイド アイアン」の2つのカラーバリエーションがあり、「オキサイド ブラス」は、真鍮をわずかに酸化させることで、上品で落ち着いた金色を演出した。
一方、「オキサイド アイアン」は、真鍮を長時間酸化させることで、深みのあるグレーカラーを作り出し、鋼鉄のような風合いを持っている。どちらのモデルも微細な横線模様が光を反射し、エレガントで洗練された印象を与えてくれる。
万年筆は両用式で、14金ペン先が採用されており、エクストラファイン、ファイン、ミディアム、ボールドの4つのペン先から選択できる。素材は真鍮で、製造はドイツで行われる。
「ディプロマット」の歴史と伝統が生み出す「エクセレンスA2オキサイド」は、筆記体験をより特別なものにしてくれるだろう。
エクセレンスA2オキサイド
価格:69,300円(税込)
アイヌ模様を万年筆に、日常生活に溶け込むようなデザイン
2020年、北海道・二風谷エリアのアイヌ文化や技術を活かした新しいモノづくり「Nibutani Ainu Craft Project(二風谷アイヌクラフトプロジェクト)」が始動した。このプロジェクトでは、アイヌの精神を守りながら現代のライフスタイルに合った万年筆などの商品開発が行われている。
二風谷エリアでは、アイヌ文化を継承するためチセ(伝統的家屋)の復元やアイヌの暮らしを次世代に伝える取り組みが行われている。その一環として行われたのが、今回のプロジェクトだ。
2022年2月に発売されたアイテムは、「暮らしにとけこむアイヌデザイン」のテーマにしており、アイヌ文化を現代の生活に溶け込ませている点が魅力の1つだ。その中でも特に注目されるのが、「inuye(イヌイェ)」と呼ばれるアイヌ文様を掘り込んだ万年筆だろう。
「inuye」はアイヌ語で「彫る、彫刻する、書く」を意味しており、アイヌ工芸の一つである「マキリ」に彫刻されたアイヌ文様が特徴だ。二風谷のアイヌ工芸家である貝澤守氏が伝統的なアイヌ文様を施し、クリエイターの感性でアレンジを加えられている。
この万年筆には、アイヌの贈る・受け継ぐ文化が込められており、男性が女性にプロポーズする際に贈られるマキリのような意味を持つ。日常や人々の生活に馴染んだ独特なアイヌの文様は、見ていて飽きることはないだろう。
商品はナチュラルとホワイトの2色。「inuye」を生活に取り入れて、アイヌの魅力を感じてほしい。
inuye(イヌイェ)
価格:22,000円(税込)