裁判では区の正当性が認められ、あとは区長の決断で行政代執行を行うのみとなりました。これも自ら真摯に住民と向き合うことをせず、すべて部下任せにしてきたツケなのです。日頃から“熟議”と言っている区長の振る舞いに偽りあり。道路開通の有無は日常の利便性はもとより、救急搬送の時には区民の生命にも大きな影響をもたらします。これまた区長が主張する“いのちの政治”は掛け声だけなのでしょうか?

区役所職員のモラルハザードも深刻です。昨年は区立保育園の男性保育士が猥褻行為で懲戒処分を受け、電車内で女子生徒に体液をかけた男性職員は逮捕。今年は新年早々、男性の課長級職員が部下の女性にセクハラをしたことで、これまた懲戒処分。さらに3月、同じく課長級職員が女性職員にパワハラをし、減給処分を受けました。ほかに区民に渡すはずの生活保護費30万円が行方不明になるという、信じられない不祥事も起こっています。

メンタルヘルスを悪化させる職員も相次ぐ中、区長はどこ吹く風――。長期政権となった保坂区政の驕りと弛みを正さなければなりません。ひえしまは区民の利益を守るために、引き続き厳しく対峙して参ります。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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