自然吸気もターボも歴代最強のパワーウェイトレシオ
当初のエンジンラインナップは、ガソリン車(EP82)が全車先代2E系(1,295cc)をボアアップして1,331ccへ拡大、ハイメカツインカム化した4E系で、自然吸気・キャブレター版4E-Fが82馬力、自然吸気・EFI版4E-FEが100馬力、EFIターボ版4E-FTEが135馬力。
加えて1,453cc OHCの1N型55馬力を積むディーゼル車(NP80)もありましたが、かなり騒がしい音を立てて走るディーゼルだったので、P70系やP90系同様、あまり見かけません。
面白かったのは自然吸気エンジンの4WD仕様(EP85)が登場し、4E-FTEにスワップチューンすれば手軽に5速MTの小型軽量パワフルな4WDターボを楽しめたこと。
さらに小型軽量といえば、ターボ車の「GT」ではパワーウェイトレシオ約6.15kg/psと歴代モデルで最強を誇り、トルクステアでぶっ飛んでいきそうなのをねじ伏せれば、猛烈な加速と高速域の伸びまでを体感できました。
4E改造5E仕様の1.5リッターDOHCターボで400馬力オーバー、懐かしき「谷田部」(日本自動車研究所 高速テストコース)で最高速297.3km/hを叩き出した、伝説の「ピカチュウスターレット」もEP82がベース。
もちろん現役のモータースポーツマシンとしても活躍し、自然吸気仕様がワンメイクレースで長く使われたほか、ラリーやダートラで多用されたターボ車は、DC2インテグラタイプRにすら対抗可能なマシンとして、今なお現役です。
1990年代の青春時代にこのEP82スターレットで腕を磨き、2000年代以降も先輩から譲り受けたり、安い中古車を買って楽しんだ若いドライバーは、皆さんの周りにも1人くらいいたのではないでしょうか?
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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