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日産が災害支援のためのコンセプトカーを発表
最大30台のスマホを同時に充電可能
日産が災害支援のためのコンセプトカーを発表
2024年1月12日から14日までの3日間、幕張メッセでカスタムカーとその関連製品の世界最大級の展示会「東京オートサロン2024」が開催されました。出展者数378社、出展車両台数893台、3日間の参加人数は累計23万人を超え、閉幕しました。
大きな災害が頻発する日本。2024年も元旦から大きな災害に見舞われてしまいました。そんな中、東京オートサロン2024では、日産がキャラバンベースのコンセプトカー「Disaster Support Mobile-Hub」(災害支援キャラバン)を発表しました。
災害発生時に支援の拠点となるという災害支援キャラバンですが、どのような特長を持ったクルマなのでしょうか?会場の担当者にお話を伺いました。
最大30台のスマホを同時に充電可能
災害支援キャラバンは主に、以下の8つの役割を持っています。
- インターネット通信環境の確保
- 食事の提供
- Wi-Fiスポットの提供
- スマホの充電
- トイレ
- 授乳やおむつ交換
- 負傷者救護
- AED
これらの役割について担当者は次のように話します。
「被災して避難してきた人が困るのが、食事やトイレ、スマホの充電などです。そこで災害支援キャラバンでは、こうした被災者の困りごとに対応できるようにしました。
例えば、ガスコンロやシンクを搭載し、最大で200人分の温かい食事を提供できるようにしました。また、シンクは食後の皿洗いやトイレ後の手洗いなどに使えます。
さらに、最大30台のスマホを同時に充電できる設備を搭載しました。特に重要視したのが、個別に充電できる鍵付きのロッカー式にしたことです。
スマホの充電には時間を要します。しかしその間にスマホが盗まれてしまうという事例が過去の避難所ではありました。そのため鍵のかかるロッカー式にすることでその課題を解決しました。もちろん急速充電にも対応しています」