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偉大なるランサーの「第2章」はターボエンジンを得た
三菱デザインの潮流を決定づけた「ランサーEX」
偉大なるランサーの「第2章」はターボエンジンを得た
名車のはずなのになぜか今まであまり紹介されていない、それはベース車の地味さゆえか、それとも後の「エボリューション」があまりにも偉大すぎたゆえか…今回は1970~1980年代の名車に準ずるクルマを紹介する「プレイバック70-80’」枠で通称「ランタボ」を紹介。
ランサーEXへと改名した2代目ランサーへ、当時まだ黎明期にあったターボエンジンを搭載した小型FRスポーツセダンで、国内外のラリーでの活躍から有名になり、後の「ランエボ」と並ぶ「ランタボ」の名で親しまれました。
三菱デザインの潮流を決定づけた「ランサーEX」
主に1990年代以降、ある意味での重厚さから「ガンダムルック」などとも呼ばれる三菱車のデザインですが、フロントマスクや装飾の違いはあれどもボリュームのある角ばったプロポーションが基本で、その始まりと言えるのが1979年発売のランサーEXでしょう。
角ばったボクシーなスタイルは3代目ギャランの後期型(1978年)にも表れていますが、近代的なフラッシュサーフェス化を取り入れ、より本格的なデザインとしたのは「Exceed=はるかに優越した」を略してサブネームとした2代目ランサー、ランサーEXが初(※)。
(※1980年にモデルチェンジした4代目ギャランが、むしろ拡大版ランサーEX的なデザイン)
駆動レイアウトこそ保守的なFRでしたが、高いルーフでボディサイズの割にキャビンには余裕があり、FRゆえの素直な操縦性で、スポーツ性と快適性を両立した、「玄人好みするよいクルマ」でした。