■夫人の幽霊が犬を身投げに促している?

 オーバートン橋で原因不明の「犬の自殺」がなぜ繰り返されるのか。橋の上に来た犬が谷底から響く音に圧倒されて混乱し身投げするのだという説など、さまざまな仮説が語られている。

 橋に通じる屋敷であるオーバートン・ハウスには、1908年に夫が亡くなって一生哀しみに暮れていたオーバートン夫人の幽霊が今も出没するといわれており、彼女の幽霊が犬の身投げに関係しているのではないかと指摘する声もあるようだ。

 この屋敷には白い服を着た女性が歩き回ったり、窓に奇妙な白い人影が映ったりするという話がよく語られていることから、その幽霊がペットたちを魔法にかけ、飛び降りるよう説得していると信じる者もいる。

 オーバートン・ハウスの現在の所有者であるボブ・ヒル氏とメリッサ・ヒル氏は、17年間このハウスに住んでいた中で、何匹かの犬が興奮して橋から落ちるのを目撃したと2019年に話している。

 ボブ・ヒル氏はこの地の野生動物であるミンクやマツテンなどの匂いが犬を興奮させ、その結果犬が橋からジャンプするのだと説明する。

 こうしたこともあり現在橋には、ペットと共に橋を渡る際にはリードを付けておくよう飼い主に警告する標識が設置されている。

犬が繰り返される橋の謎
(画像=「Daily Star」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 この話題が浮上して以来、ネット上で少なくない“探偵”たちが事件の解明に挑んでいるようだ。

 ある者は「(橋の素材の)花崗岩には石英が含まれている。石英は犬が聴くことができる周波数で振動し、ジャンプを引き起こす可能性がある」と指摘している。

 別の者は「私の仮説は、風が吹くと“犬笛”が鳴るように(橋の)岩が設計されているという説だ」と書き込んでいる。

 またある者は「なぜこれほど多くの犬が橋の側面を飛び越えるのかは分からないが、鳥が橋の高さにいるのを見て、犬は大きな落差があるとは思わず追いかけて橋のフェンスを飛び越える場合があるのではないかと思う」とコメントしている。

 さまざまな説があるが決定的と思える仮説はまだないのかもしれない。いずれにしてもこの話を知った愛犬家はここに犬を連れてこないに越したことはないだろう。

参考:「Daily Star」ほか

文=仲田しんじ

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

提供元・TOCANA

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?