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土地の土壌調査は義務ではないが……
安全性は工事のクオリティ次第?

土地の土壌調査は義務ではないが……

「住宅地やマンションに活用されることも…」ガソリンスタンド跡地の土地や物件は買っても大丈夫?
(画像=『MOBY』より 引用)

土壌汚染の可能性が高い施設であるにもかかわらず、ガソリンスタンドは土壌汚染対策法の定める「特定施設」に指定されていません。つまり、ガソリンスタンドを廃止する際の土壌汚染調査は法律で義務付けられていない、ということです。

とはいえ、土地の取り扱いルールは諸条件により変わりますし、不動産売買では地盤の安全性が重視されます。これらの点から、ガソリンスタンド跡地が土壌汚染調査なしで売却されることは稀なようです。

地域や条件によっては土壌汚染調査が必要
東京都や愛知県など一部の都道府県では、ガソリンスタンド廃止時の土壌汚染調査を条例で義務付けています。また、これらの地域以外でも、廃業にともない3,000平方メートル以上の土地改変を行う場合は、法令に従い土壌汚染調査を行わなければなりません。

土壌汚染調査は売却に必須
法的な義務の有無を問わず、ガソリンスタンド跡地を売却する際は、売り主による土壌汚染調査が必須となります。汚染の可能性を残したままでは買い手がつきませんからね(土地の活用方法にもよりますが)。

調査により見つかった土壌汚染については、売り主負担で浄化することがほとんど。こうした手間をかけて売却されることから、ガソリンスタンド跡地は基本的に安全と考えられます……が、浄化工事の品質は気になるところです。

安全性は工事のクオリティ次第?

「住宅地やマンションに活用されることも…」ガソリンスタンド跡地の土地や物件は買っても大丈夫?
(画像=『MOBY』より 引用)

ここまでに見た点から、ガソリンスタンド跡地の安全性は、埋め立てや洗浄などの工事のクオリティで決まる部分が大きいと考えられます。技術力のある業者がていねいに洗浄工事した土地であれば、安全である可能性が高いといえそう。

ただ、こうした工事の良し悪しなんて、施工後に見てもわからないですよね。ガソリンスタンド跡地の安全性はケースバイケースと先に述べましたが、買い手として安全でない土地を選んでしまったらシャレになりません。

ガソリンスタンド跡地は住宅地やマンションになる場合もありますが、こういう不動産って購入しても大丈夫なのでしょうか?