エンタメ好きが自分らしく働ける環境がある

―――エイスリーには、やはりエンタメを好きな人が集まっているのでしょうか?

秋山さん:エイスリーの総合キャスティング事業は10の専門チームに分かれているのですが、それぞれのジャンルに特化した“エンタメオタク”が所属しています。俳優や芸人などの経歴をもつ社員もいて、やはり好きなことを仕事にしている人が多いですね。

私自身も、SNSやインフルエンサーのチェックを楽しみながらおこなっています。YouTubeチャンネルを500件近く登録していて、毎日時間が足りないくらいです。

―――タレントキャスティングのようなエンタメ系の企業は、あまり休みがないイメージがあります。

宮下さん:いえ、少なくともエイスリーに関してはそのようなことはありません。通常の業務時間のなかで仕事をこなして、プライベートとのバランスを取れています。

もちろん、ほかの業界と同じように大変なときも多くあります。至急案件の発生やトラブルがあれば定時後に対応しますし、土日に現場や緊急対応があれば合わせて出勤しなければなりません。

ただ、休日出勤時には代わりに平日休みを取得できるほか、フレックスタイム制の導入により自分のライフスタイルに合わせた働き方の実現ができていますね。

エンタメの現場を通じて着実に身に付いていく社会人スキル

―――タレントキャスティングの仕事をはじめてから、身に付いたと思うスキルがあれば教えてください。

宮下さん:プロジェクトを成功に導くために必要な案件調整能力は、仕事を重ねるごとに向上していきました。たとえば、依頼の文面を読んだだけでも、これまでの経験をもとにして背景を読み取り、適切な業務の組み立てができるようになったと思います。

コミュニケーション能力をはじめとするビジネススキルも確実に身に付いています。伝え方1つで誤解が生じてしまうケースも多いため、場の空気やタイミングに合わせた言葉選びができるようになりました。

秋山さん:私はとにかく、先を見通す力が身に付きましたね。「いま、この件について聞いておかないと、あとで困る瞬間が出てくる」と想像できるようになり、新人の頃とくらべて仕事がしやすくなりました。

また、マルチタスク能力も強くなったと思います。同時に何十件もの案件を抱えることもあるのですが、経験を積むうちに効率よくこなせるようになりました。

―――今後エイスリーで実現したい目標はありますか?

宮下さん:キャスティングの価値をもっと高められるように、1つひとつの仕事をていねいにこなしていきたいです。

仕事内容でいうと、たとえば、タレントからの商品プロデュースやアーティスト活動などの希望を積極的に取り入れて、実現につながるようなキャスティングをしてみたいですね。

秋山さん:最近はサブリーダーの役職になり、チーム内で数字に関わる管理や、新入社員の教育などもおこなうようになりました。これからも、周囲とのコミュニケーションを大切にしながら成長を続けていきたいと思っています。

そして、これまでに経験したことのない案件を実現させていきたいです。