「10代、20代の若者のねこ背もよく見かけますが、この年齢は筋力のピークであり、筋力でいえば、40~50代とは1.5倍ほどの差があります。一方、背筋がシャキッと伸びている30代の高齢者もいます。当然、筋肉の柔軟性も筋力も、若い人のほうが良いはずなのに、なぜ姿勢の悪い子ども、若者がいるのでしょうか」(小幡さん)
ビジネスパーソンに「ねこ背」は似合わない「この違いの正体が、不調改善の鍵になります。 そして、これを理解していないと、いくら筋トレやストレッチをしても、すぐに元に戻ってしまうのです。姿勢が悪い理由は筋肉だけではありません。本当の原因を知らなければ、筋トレやストレッチをしても解決できません」(同)
胸を張ってきれいな背中のS字カーブができている姿勢は、美しくかっこよく見えます。日常生活の中では記念写真を撮るときのようにいい姿勢でじっとしている時間なんて、少ないですから維持が大変です。
そのため、短時間のポーズで「ねこ背」の姿勢をごまかしてみても、1歩足を踏み出せば本来の悪い姿勢が人に戻ってしまいます。
いい姿勢を意識しすぎて、緊張感いっぱいの身体の使い方をしていたら、それこそ疲れてしまい本末転倒でしょう。ねこ背だと30万円のスーツを着てもかっこよく見えません。逆にいい姿勢であれ1000円のTシャツでもかっこよく見えるものです。
ビジネスパーソンにとってスーツは戦闘服です。仕事は第一印象が重要であることは言うまでもありません。この機会に、ねこ背を治すストレッチを試してみましょう。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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