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「首の痛みや肩こりが治らない」 「頭痛がする」 「気分がスッキリしない」

このような症状のある人にお聞きします。あなたは「ねこ背」ではありませんか。現役の作業療法士が、現場で培ってきた技術をもとに悪い姿勢のクセを書き換えるリセット法を紹介します。

『1日20秒! 「からだ地図」リセット』(小幡茂人著)三笠書房

正しい姿勢こそ不調改善の鍵

皆さまは、筋肉が硬い、筋力が弱い=「悪い姿勢」だと思っていませんか。小幡さんは次のように言います。

「書店には姿勢改善の本がたくさん並び、SNSでも多くのエクササイズが紹介されていて、いったいどれが一番効果的なのだろうと悩む方も多いのではないでしょうか。これらの手法は様々ですが、ほとんどが次の2つのコンセプトであることがわかります。① 硬くなった筋肉を緩める、② 姿勢を作る筋肉をトレーニングで強化する」(小幡さん)

「この2つの理論・コンセプトはほぼ同じです。しかし、本当に筋肉が硬いから、筋力が弱いから悪い姿勢になるのでしょうか。もちろん、姿勢は筋肉が骨格を支えることで保たれるので、筋肉の質や状態で変化しうるものではあります。しかし、たとえば、子どものねこ背を見たことはありませんか?」(同)

子どもは、圧倒的に高い柔軟性があります。 開脚などさせたら、体操選手ばりに股関節が柔軟に動きます。しかし、子どもだからといって、みんながみんな良い姿勢ではありません。これが姿勢に関する鍵だと小幡さんは解説するのです。