ギャンブルという習慣
しかし、継続は簡単ではありません。決意したのに先延ばしにする、結果を実感できずにあきらめる。そんな「続けられない」が重なると、次第にやる気がなくなります。
パチンコや競馬などのギャンブルがやめられない人がいます。ギャンブルが習慣になると、お金だけでなく、社会的な信用や家族との関係を失うことになりかねません。
このような時には自問自答してみるといいでしょう。ギャンブルをそのまま続けているのかどうなるのか?「最悪の場合、家族がバラバラになってしまうかしれない」といった答えが導き出されることでしょう。ここではじめて、ギャンブルをやめる決意が固まります。
コンサル業界の人なら、思考法によるものだとすぐにわかります。いまの思考の流れは演繹的な方法で、普遍的な事実を前提として結論を導き出しだしたものです。必然に必然を重ねるプロセスに特徴があり、結論はより真実に近いものとされています。
習慣とは行動様式のこと。経験によって後天的に獲得された固定された行動様式のことです。「早起きや規則正しい生活」「整理整頓」「運動」なども同じこと。元旦に立てる目標も習慣といえるでしょう。
本書は新入社員など若手ビジネスパーソンにおすすめできます。しかし、自己啓発は習慣化しなければ行動様式に反映されることはありません。自らに定着させるための作業が必須であることはいうまでもありません。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
■
2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
【関連記事】
・「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
・大人の発達障害検査をしに行った時の話
・反原発国はオーストリアに続け?
・SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
・強迫的に縁起をかついではいませんか?