「挨拶」することが、良い影響を与えることは多くの人が感覚で知っています。しかし、その効果を数値で表すと、どのようになるのでしょうか。
インターネットリサーチ事業を行う株式会社クロス・マーケティングは、全国の20~69歳の男女1,100人を対象に「挨拶に関する調査(2024年)」を実施。日頃の挨拶の頻度やタイミング、挨拶をすることについて感じていることなどを調査しました。
日常の挨拶を振り返りながらデータをみることで、役立つポイントが見えてくるかもしれません。
普段挨拶をしている人は7割
普段、挨拶をしていると答えた人は全体の7割で、そのうち「よくしている」人は3割。年代に比例して増えていき、50~60代では8割以上の人が「挨拶をしている」ようです。
挨拶をするシーンとしては、「ドアをおさえてくれた人に目礼や挨拶する」「家族に『おはよう』や『おやすみなさい』を言う 」「エレベータで『開』を押してくれている人に目礼や挨拶する」がTOP3に入っています。
全体の51.5%が「ドアをおさえてくれた人に目礼や挨拶する」としていて、誰かとすれ違うときなど、おそらく面識がない人にも挨拶をしていることがわかります。
挨拶をすることによる影響とは
挨拶による影響をたずねた設問では、約7割が「人間関係」「自分の気持ち」において、「良い影響がある」と回答。ここでも年齢が高くなるにつれて増加する傾向がみられます。
また、複数回答式で「挨拶について感じていること」を聞くと、「挨拶してくれる人には良い印象を持っている」「声をかけられれば挨拶はする」が4割を占めました。ポジティブなイメージを持っている人が多いことがわかります。
挨拶を交わすことで満足した・嬉しかったこととして「交友関係を深められた」「雑談から会話につながり充実感を得られた」「見た目の印象と違い、優しい人に見えた」などのコメントが集まっています。
一方で、「挨拶をしても無反応だった」という意見が多く寄せられたといい、残念だと感じているという人がいるようです。
新生活が始まる春は、新たな交流が増える季節です。とくに新社会人にとって、自分から先輩や上司に声をかけづらかったとしても、挨拶ならば自然にできることのひとつ。
挨拶を大切にすることで、周囲の人だけでなく自分にもよい影響を与えることが数字からも明らかになりました。