何が悪いわけでもないのだけど…よくもない
期待のスポーツ路線も、翌1985年にフルタイム4WDのファミリア4WDターボが出れば、パートタイム4WDのトレディア/コルディアなど、すぐ見向きもされなくなります。
というより、三菱には1,800cのターボエンジンを積んでお客の評判も上々のスポーツセダンが既にありまして…そう、FRだからと三菱自身が見切りをつけたはずの、「ランサーEXターボ」です。
もし、トレディア/コルディアに形は無理でもカラーリングくらい派手なイメージリーダーがあれば?
もし三菱が4WDとターボを推進する中で、もっと早くフルタイム4WDを市販車にラインナップできていたら(ギャランVR-4の発売h1987年)?
もし、1982年〜1983年からちょっとずらして発売できて、社内競合を減らせていたら?
後悔先に立たずの後知恵には違いありませんが、トレディア/コルディアも、あるいは三菱自動車自身の運命も、だいぶ変わっていたかもしれません。
もっとも、そのためにはミラージュを売るためカープラザ店を作った時のように、トレディア/コルディアを売るために営業マンが駆けずり回る、新販売チャンネルが必要だったかもしれず、後のマツダ5チャンネル体制のような悲劇が待っていたかもしれませんが。
いずれにせよ、クルマ自体は「特別何が悪いというわけでもない」トレディア/コレディアは、もっと売れてもよかった気がしますが、売れる要素に欠けていたのも事実。
その後も細々と売られたトレディアとコルディアですが、1990年にはついに、客のいない舞台から去ってしまいました…。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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