■USOは海洋安全保障にとって「本当の脅威」

 海軍少将で海洋学者のティム・ギャローデット氏は、UAP問題に対処することを目的とした研究を行うために2023年設立されたシンクタンク「ソル財団」のためにレポートを執筆し、その中で未確認潜水物体(USO)には緊急の対応が必要であると述べた。

 同氏は報告書の中で「トランス媒体型無人飛行機やUSOに関する研究は理想的想定と比べて少ない。こうした水中の異常現象はアメリカの海洋安全保障を危険にさらしているが、世界の海洋についてのアメリカの相対的な無知によってすでに弱体化している」と述べている。

UFOは実はUSO!?未確認物体は空中よりも水を好むのかもしれない
(画像=「Sott.net」の記事より,『TOCANA』より 引用)

「海洋におけるそれらの存在は、同時に海事科学にとって前例のない機会をもたらしている。安全保障と科学的課題に対処するために、トランス媒体型UAPとUSOは国の海洋研究の優先事項に上げられるべきである」とギャローデット氏は付け加えた。

 ギャローデット氏は、これらの未知の物体の中には上空に出現することなく、ずっと深海中を移動するものもあると述べ、そうしたUSOについてアメリカはほとんど何も知らないことを指摘し、USOは国家の海洋安全保障にとって「本当の脅威」をもたらしていると警告している。

 このように国家安全保障の面からもUSOは注目されているようだ。そして確かに海中の未確認潜航物体について我々の理解は乏しく、実態の把握と研究に今後本格的に取り組まなくてはならないのだろう。

参考:「Anomalien.com」、「Sott.net」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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