近いうちに“UFO”という言葉が死語になる――。ある専門家はUFOとは実はすべて“USO”なのだと指摘している。
■UFOはすべて“USO”だった!?
世界中の空でUFOが目撃されているが、当然だがその多くは陸地の上空で目撃されている。船の上からもUFOは目撃されているが、そもそも観察主体(人間)の数が陸上とは比べものにならないほど少ないため、目撃報告が少ないのはある意味で当然だ。
地球の表面積の7割を占めているのが海水面であることを考慮すれば海水面の上空にも相当数のUFOが出没しているはずであるが、そうしたUFOは上空よりもむしろ海の中を自由自在に移動している可能性もじゅうぶんに考えられる。その場合、それはUFOというよりもUSO(unidentified submersible objects)と呼ぶほうが相応しいだろう。そもそも宇宙空間を難なく航行するUFOであれば水の中の移動も何の問題もなさそうである。
UFO研究の第一人者の1人、ナイジェル・ワトソン氏は地球の大部分は水で覆われているという事実のため、 巨大な水域の一帯でUFOが頻繁に目撃されるのは驚くべきことではないと指摘する。同氏によるとこれらのUSOは北海やカリフォルニア、プエルトリコ沖でよく観察されているという。
元米海軍パイロットのデビッド・フレーバー氏は、同僚のパイロットからそうしたUSOは決して潜水艦ではなく、深海から上昇している大きな丸い「黒い塊」のように見えるものであることを聞かされたという。
また米海軍の輸送ヘリコプターのパイロットはプエルトリコ沖で訓練用魚雷が謎のUSOによって海中深くに沈ませられたと語っているという。
1960年代後半、グアンタナモ湾の米海軍基地でUFOが観察されたのだが、匿名希望の元海兵隊員はこの時期にほぼ毎晩、湾の低空をUFOが飛んでいたと語った。これもUFOというよりは海中にも潜航していくUSOなのかもしれない。
これらのUSOのほとんどは幅15~30メートルで、機体ボディのエッジに沿って小さな赤く光るランプがあった。海兵隊員はこれらの物体の目撃について口外しないよう命令されたと主張している。
米バージニア工科大学のボブ・マクガイア氏はかつて米海軍の潜水艦「ハンプトン」に乗艦している時に、艦体の上を未知の物体が潜航しているのを目撃したという。音速を超える速度で飛行しており、潜水艦搭載のソナーがUSOを探知したと説明している。
マクガイア氏は潜水艦内で機密作業を行っていたが、乗組員は任務に集中できるようこのUSOを無視することに決めたと語った。科学者の報告書によると、この動きの速いUSOとの出会いはほんの数秒の間であったということだ。
2014年にUFO研究者たちは、カリフォルニア沖の深度約600メートルの海底で、多くの人が「宇宙人の基地」と呼ぶ場所を発見した。USOが海に出たり入ったりしたという記録は50~100件も報告されている。
しかしその後、グーグルアースの地図上で発見された異常な水中の「構造物」は「宇宙人の基地」と考えられていたが、科学者らはUFOとは無関係のありふれた自然現象であると説明している。