■東大の「推薦入試」は…
今回は推薦での合格ということだが、東大の推薦入試を知らない人もいることだろう。東大では、2016年度から日本の高等学校等の生徒を対象に学校推薦型選抜を実施している。
学校推薦型選抜は、11月に希望する学部へ出願書類を送付し、合格すると12月に面接試験が行われる。さらに、1月の大学入学共通テスト(旧:センター試験)を受験し、その成績も加味して総合的に評価され、最終合格が決まる。
書類審査では、志望理由、大学卒業後の将来像を記入する他、各学部が定める推薦要件に関係する学校内での成果、学校外での活動を記入する必要がある。高校3年間の地道な積み重ねが求められるのだ。
この度、対馬高校で東大合格を勝ち取った生徒について聞いてみた。進路指導主任は、「こちらが何か言わなくても、主体的に勉強する生徒でした。入学当初から、自分に何が必要なのかを逆算して行動していた印象です。特に、世界史が得意でしたね」と説明する。
東大進学後も、積極的に学び、将来社会で活躍する逸材になることを期待したい。