縁起物の飾り駒「左馬」
王将と書かれた非常に大きな将棋駒をお土産や古い家、もしくはテレビなどで見たことはないでしょうか?
この巨大将棋駒は実際に将棋で使うのでは無く、招き猫などのように飾っておく縁起物とされ「飾り駒」と呼ばれています。
「うま」を逆さから読むと?
左馬は「馬の文字」を逆さにして書かれています。
なので読みもそれに合わせて逆さから読むと「まう」になります。
「まう」は祝宴などおめでたい席で踊る「舞う」を想起させます。
そのため、「左馬」には福を招く縁起物といわれています。
この考えから、左馬はおめでたい席、特に新築祝いや開店祝いに贈るといいともいわれています。
商売繁盛に繋がる
馬は通常人が引いていきます。
しかし、馬が逆さに書かれた左馬では、逆の意味「馬が人を引いてくる」、つまり人を招いてくるという意味があるとされています。
この意味合いから左馬は飾れば千客万来、商売繁盛の願いが叶う縁起物とされています。
「馬」の字がお財布に見える
左馬でなくて、通常の馬もそうですが、漢字の下の部分が巾着の形状に似ているとされています。
巾着は、口はギュッとよく締まることから入れたお金が逃げない、富の象徴と古来からされています。
競馬のお守り
競馬の馬は左側から乗馬します。
逆に右側から乗ると馬がつまづき、落馬してしまうといいます。
この事から、左馬を持てばつまづくこと無く生きていける、ともいわれています。
また、このとこから乗馬のシンボルともいわれており、左馬を持っていると競馬に強いともいわれています。
馬は左から乗るもの・・・とも言い切れないらしい
日本に古くから伝わる乗馬術の中では右側から乗るとされていますので、馬は必ずしも左から乗るというわけではありません。
しかし、競馬用など常日頃から左側から人間が乗ってくる訓練を受けている馬の場合、急に右側から乗ってこられたら驚いてしまうということはありえそうですね。