シカゴでジャーナリストとして活躍中のカル・ハックさんは、そのグラマラスな美貌からは想像しにくいが、長年あることで生き地獄を味わってきたという。重度の生理痛だ――。

■深刻なPMS(月経前症候群)に悩まされる

 カルさんが初潮を迎えたのは15歳のとき。いつかママになるための大切なステップと胸ふくらませていた少女にすれば、まさかそのときすでに、身体の奥で身の毛もよだつ生きものが、着々と育っていたとは夢にも思わなかっただろう。

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(画像=カル・ハックさん 「Daily Mail」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 カルさんの試練は初潮直後から始まり、17年間深刻なPMS(月経前症候群)に苦しめられることになった。毎月毎月、激痛にのた打ち回り、吐き気をもよおし、ときには人前で嘔吐、気絶してしまうことすらあったそうだ。専門医に何度も足を運んだが、いつも鎮痛剤を処方され「たかが生理痛、我慢しなさい」と言われるばかりだったという。

「女性は医療関係者から『自分の身体なのに、何も知らない』と、揶揄されることがあります。また、痛みを訴えても『精神的なストレスから、おおげさに言ってるだけ』と、軽視されてしまいがちです」(カル・ハックさん)

 実際、アメリカのER(緊急救命室)では腹部の痛みを訴える患者のうち、男性は平均49分待たされるところ、女性は65分というデータがある。女性の方が痛みや血に慣れているという通説のせいか、医療の現場では、しばしばアンフェアな扱いが起こるようだ。

 正気でいられないほどの痛みに耐えながら、病院探しに奔走するカルさん。ある日、最後の望みを託してシカゴ市内の産婦人科医メーガン・シェルドン医師を訪ねた。