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フェローMAX550を経て「MAXクオーレ」へ

フェローMAX550を経て「MAXクオーレ」へ

初の水冷FF軽、初の軽ハードトップ、最強の40馬力…ダイハツ軽乗用車近代化の祖、フェローMAX&MAXクオーレ【推し車】
(画像=フェローの名が消え「MAXクオーレ」として再出発、3年後にはクオーレとなるが、軽ボンバンの姉妹車ミラクオーレが「ミラ」として独立、それがダイハツ軽自動車の新たな主流となっていく,『MOBY』より 引用)

1976年5月のマイナーチェンジでは、軽自動車の高性能化による交通事故増大を受けた車検義務化、軽自動車免許廃止、衝突安全性能の充実によるボディ大型化と重量増加、厳しい排ガス規制からのアンダーパワー傾向から、550cc新規格への拡大に対応。

このマイナーチェンジではバンパーの大型化と、550cc水冷2気筒4サイクルエンジン「AB10(※)」の搭載がメインとなりますが、この時期は各社とも排ガス規制と新規格化への同時対応で多忙を極め、暫定仕様の販売となったのはどこも同じです。

(※後にトヨタを通じ、スズキへもフロンテ7-S用として短期間供給したことでも知られる)

ダイハツの本命としては、1977年7月にデビューしたビッグマイナーチェンジ版「MAXクオーレ」ですが、フェローMAXのデビュー時から扱いが小さくなっていた「フェロー」の名がついに消えます。

サブネームが昇格したのかと思いきや、次期モデルは「クオーレ」(初代)なので、フェロー→フェローMAX→MAXクオーレ→クオーレという、玉突きのような車名変更でした。

MAXクオーレはホイールベースなど基本は変えずに前後デザイン変更とボディ拡幅が行われ、結果的にワイド&ローでよくまとまったデザインになっています。

この最後のMAXクオーレはメカニズム的に後継のクオーレとあまり変わらない段階まで進化していたこともあり、1980年の生産終了後もかなり長く乗られており、地方でも2000年代までは時々見かけたほど。

360cc時代末期から550cc時代初期まで販売されたフェローMAX/MAXクオーレは、途中から軽自動車市場そのものの低迷で人気を失ったとはいえ、1980年代から盛り返して現在の軽自動車ブームへ至るまでのダイハツ軽乗用車にとっては、直接の原型と言えるクルマです。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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