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国産スポーツの大穴?!中古で入手しにくかったスタリオン
クライスラーの意向により、セレステ後継からスケールアップ
国産スポーツの大穴?!中古で入手しにくかったスタリオン
ヒストリックカーとして人気のある1960年代、高性能日本車の黄金期として名高い1990年代の車に挟まれた、1970〜1980年代にも名車は存在する…「プレイバック80’s」として、今回は三菱 スタリオンを紹介します。
1982年デビューだから1980年代のクルマでも割と古い方で、1997年に大学を出た筆者の同級生が三菱ディーラーへ就職する際、面接で「スタリオンに乗りたい」と言ったら、生産終了から10年経っていないのに「アレはもう古いからな…」と言われてしまいましたが。
映画「キャノンボール2」や刑事ドラマ「ゴリラ」での活躍から、昔は人気があったのです。
クライスラーの意向により、セレステ後継からスケールアップ
1970年代、トヨタ セリカや日産 シルビアほどではないにしても、初代ランサーベースでソコソコ人気のスペシャリティクーペ、「セレステ」を販売していた三菱。
後継車もランサーEX(2代目ランサー)をベースに開発が進んでいたものの、1970年に三菱と提携して小型車の供給を受け、セレステもプリマス アローとして販売していた米クライスラーから車格アップの要請を受け、当時のギャラン∑(3代目ギャラン)がベースに。
三菱としては、ノッチバック(独立トランク付き)の2ドアハードトップで作りたい意向があったものの、やはりクライスラーが北米や海外で売るのがメインとなると、北米の売れ筋、ファストバックの3ドアハッチバッククーペになるのは必然でした。
ノッチバックのクーペが実現していたら、セリカのようにコンバーチブルも実現していたかも、などと妄想すると、ちょっと惜しい気がします。
エンジンは廉価版が2リッター直4SOHC自然吸気でしたが、主力を張るのは同ターボエンジンで145馬力、後にインタークーラーを追加して175馬力を発揮、リトラクタブルライトを装備したのは当時のちょっとした流行。
全体的なスタイルは当時の三菱らしく、ランサーEX以来のカクカク、ペキッ!としたデザインの集大成で、映画「スターウォーズ」(1978年日本公開)に出てきそうなメカメカしい感じはSF的に感じるか、子供っぽいと感じるかで好みが分かれるところです。